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ARアプリで高野山に観光客を増やす

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概要&問題提起ガイドブックにスマホをかざす観光客のお目当て観光スポットの楽しみ方機能カスタマイズ観光ARアプリで何ができるのか?フォトフレームで観光を楽しく演出するありきたりのスタンプラリーを脱却する既存展示物を如何に面白く活用するか?

和歌山県・高野山でリピート客増を目指す

問題提起

観光系ARアプリの企画書は、国内3か所ほどのご当地の自治体向けに資料作成してきました。
広大な敷地に存在する標高800mの盆地の高野山。
世界遺産に登録されてから観光客も増え、欧米観光客も増えています。
アプリでの観光利便性を高める企画を考えます。

観光におけるニーズとは?

観光客からは、下記のような声(ニーズ)が聞こえてきそうですね。

【観光系】

「金剛峯寺って何処にあるの?入館料はかかるの?有料で何がみれるの?」
「坐禅は、何処でできるの?」
「写経、写仏などは、何処でできるの?」
「武田信玄や織田信長のお墓って何処にあるの?」
「あと3時間しかないけど、どれとどれまで観光で見れると思う?」
「トイレは何処にあるの?」
「え~?14時に”こうやくん“が来てたの??もっと前に来たら写メ撮れたよね?失敗したなぁ~」

【店舗系】

「精進料理を食べれる店って何処にあるの?」
「ミシュランガイドの店って何処にあるの?」
「お土産や飲食店、観覧料(入場料)、駐車場などの割引クーポン券ってないの?」

上記から一部をピックアップ!

ガイドブックにスマホをかざす

独創性:★★★ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★☆☆

ガイドブックやチラシに、スマホをかざすことで、動画ガイド、WEBページなどを表示させます。
これは“マーカーレス型AR”の使用例となります。
BtoC向けARアプリの難点は、「チラシをかざしたら動画が出てくるんだ」というARの特徴(ルール)を、エンドユーザーである観光客が理解、認知していない前提で考える必要があります。
マーカーが存在しないことは、チラシのデザイン的には美しいのですが、 “ARマーカー型”の方が、
「このチラシを部分を覗いてください」というルールをエンドユーザーは理解しやすいと思います。

観光客のお目当て

独創性:★★☆ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆

観光客の中には、時間帯や季節によってタイムリーなもの以外を見ることができません。
それが旅の醍醐味でもありますが、短所でもあります。

  1. 根本大塔のライトアップを見れずに帰る人
  2. 夏の常緑、冬景色、紅葉を見れない人
  3. 僧侶の勤行、お経やお参りの様子、鐘楼での螺貝(高野山ではやらない?)など
  4. 野生の動物
  5. 催事、イベント

よって①~⑤を見逃した人のために、フォトギャラリーや動画で補足するなども良いでしょう。

観光スポットの楽しみ方 ~ARマーカーを利用する~

独創性:★★★ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆

展示場、建造物は、歴史や文化を知るうえで人気のスポット。
場合によっては撮影不可な場所もあるかもしれません。
しかし観光客は、写真撮影を“旅の楽しみ”とする場合も多いはずです。
ARマーカーを利用して、歴史上の人物、ゆかりのある人、ご当地キャラクターやゆるきゃら など出現する中で、エンターテイメントや学習効果を高めることができます。旅の深い思い出となるはずです。
HYPER-ARを使えば、歴史キャラ、ゆるキャラなどの画像を表示するのは簡単です。
※立て看板を配置したくない場合は、フォトギャラリーとしてプリクラ撮影はできます。

機能カスタマイズ

独創性:★★☆ | 自信度:★★☆ | 実現しやすさ:☆☆☆

ARマーカー型にすると、時間別表示、ランダム表示などができます。
ユーザーに飽きさせない試作ができます。
・午前………ゆるキャラ「こうやくん」
・午後………乙女キャラ

観光ARアプリで何ができるのか?

独創性:★★☆ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆


観光ARアプリで何ができるの?と聞かれると、上記に記載したニーズを解決できます。

  1. カーナビのような機能を用いて、どの方向に行けば良いか?
  2. クーポン登録&表示ができます。
  3. フォトフレームでプリクラのような遊び
  4. プッシュ通信でエリア内の人に事前告知(「こうやくんが14時に金剛峯寺に来ます」)
  5. アプリ内のアイテムと交換できるポイント機能
    【追加機能を考える】※企画段階につき、技術観点から精査する必要あり。
  6. 現在地の距離と、目的地の距離から所有時間を計測→観光ルートを計画 (既存は距離のみ)
  7. 徒歩、バスの選択し、バス停の時刻表表示、バス停までの所有時間(残時間)表示&アラーム

フォトフレームで観光を楽しく演出する

独創性:★★★ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆

■観光ARアプリにある「フォトフレーム機能」

観光ARアプリには「フォトフレーム」機能が搭載されています。
観光地に“こうやくん”が不在でも、“こうやくん”と写真撮影できるメリットがあります。

■カスタマイズ案①

“こうやくん”の回転、移動、出現位置の調整させたり、入れ替えすることが可能です。

■エリア限定の魅力

エリア内に存在する端末を認識するフローにすれば、エリア限定の特典サービスが企画できます。
そのエリアでしか出現してこない、レアキャラ、夢のコラボ、限定フレームなども、人気のない観光地に対して、付加価値を与えることが可能です。
これと同様の発想で、エリア限定のクーポン券の出現なども考えられます。

ありきたりのスタンプラリーを脱却する

独創性:★★★ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆

現在では、全国各地の観光地における”宝探しやスタンプラリー“の企画は珍しくありません。
ARを使用した観光集客イベントも、日本各地で目にするようになってきました。
「スタンプラリーって、どこにでもあるよね?子供がやるものでしょ?」と言われてしまうでしょう。
しかしながら、大人も集めるのが”朱印“であったりもします。朱印ギャラリーは、子供には嬉しくない。
そこで朱印を集める過程の段階に、別アイテムやキャラクターを登場させる。
スタンプをコンプリートさせたときの特典なども考察します。(有償特典はNGなので要注意)

既存展示物を如何に面白く活用するか?

独創性:★★★ | 自信度:★★★ | 実現しやすさ:★★☆

「一休さんの逸話に、虎の屏風に向かって、出てこい虎!」というお話がありましたね。
そんなイメージで、雪が降り出す!屏風に描かれた鶴が飛び出す!など、
演出方法で、観覧の楽しさ、親しみやすさ、を考えるのも1つの手法だと思います。
この屏風が描かれた逸話があるならば、この絵が完成する工程をアニメ化するなどもあるでしょう。
金剛峯寺には、枯山水、昔の炊事場、倉庫なども展示がありますが、
枯山水……を制作する工程が動画で見れると、子供や外国人は“日本の美”の勉強にもなります。
炊事場……昔の人が窯で火を焚いて、炊事をしているシーンは、
家電製品の普及した現代人には貴重な学習材料となることでしょう。

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