日常から学ぶ

美容室サロン業界 x ARシュミレーションアプリの企画

2014.01.16

INDEX of this page
概要&問題提起
美容室サロンでシミュレーション
1枚のマーカーで家具を切り替える
新店舗開店前の家具選び
即時フォローメール
まとめ

概要

企画概要

美容室家具・インテリア販売を、ARで“その場で見える商談”へ変える

本記事では、美容室向けの家具・インテリア販売において、ARを活用した法人営業支援アプリの企画を整理します。

美容室の椅子、鏡、シャンプー台、待合ソファ、照明、棚などは、店舗の印象を大きく左右します。
しかし、カタログ写真や寸法表だけでは、実際に店舗へ置いたときのサイズ感、色味、動線、空間との相性をイメージしづらい課題があります。

そこで、ARを使い、美容室の実空間に家具やインテリアを仮置きできる営業ツールを考えました。

IKEAなどでは、カタログやスマートフォンを使って、自宅の部屋にソファや照明を配置したときの見え方をシミュレーションできます。
今回の企画では、その考え方を美容室向けに応用し、BtoBtoCの営業支援モデルとして設計しました。

キリン TFキリン
紙のカタログだけでは、店舗に置いたときの雰囲気が伝わりにくいですよね。
キリン TFキリン
ARでその場に家具を仮置きできれば、商談中にイメージを共有しやすくなります。

この記事で整理していること

  • 美容室家具・インテリア販売における既存営業の課題
  • 美容室サロン内でARシミュレーションを行う提案
  • 1枚のARマーカーで複数家具を切り替える商談フロー
  • 新店舗開店前の空間に家具を仮置きする活用方法
  • 打合せ中に即時フォローメールを送る営業支援
  • ARによって商談の温度感を逃さない仕組み

この企画で大切にした視点

この企画で大切にしたのは、ARを単なる「見た目が面白い技術」として扱わないことです。

美容室オーナーにとって重要なのは、家具を置いた後の店舗イメージ、動線、接客スペース、雰囲気、購入判断のしやすさです。

営業担当者にとって重要なのは、カタログ説明だけでは伝わりにくい商品価値を、その場でわかりやすく見せることです。

ARを導入することで、商談の場そのものを「説明」から「体験」へ変えることができます。

01. 概要&問題提起

問題提起

美容室家具・インテリア販売をBtoBtoCのARで支援する

美容室で使用する道具やインテリア販売向けに、ARを活用した法人営業支援アプリを企画しました。

美容室の家具やインテリアは、単なる備品ではありません。
お客様が入店した瞬間に感じる印象、スタッフの動きやすさ、施術中の居心地、店舗全体のブランドイメージに直結します。

しかし、家具やインテリアを購入する前に、実際の店舗空間へ置いた状態を正確にイメージするのは簡単ではありません。

カタログでは商品単体の魅力は伝わりますが、「この美容室に置いたらどう見えるのか」「サイズが大きすぎないか」「動線を邪魔しないか」までは伝わりにくいからです。

既存の営業課題

従来の営業では、紙カタログや商品写真を見せながら説明する形が中心になります。

もちろん、カタログには商品のサイズ、色、価格、素材などの情報を載せられます。
しかし、店舗オーナーが本当に知りたいのは、商品情報だけではありません。

  • 自分の店舗に置いたときに似合うのか
  • サイズ感は適切なのか
  • 導線を邪魔しないか
  • 内装との色味は合うのか
  • 複数商品を比較したとき、どちらが良いのか
  • スタッフやお客様から見て使いやすいのか

これらは、紙カタログだけでは判断しづらいポイントです。

御提案内容

本記事では、美容室サロンへの導入提案として、店舗オーナーへの営業フロー、家具ごとのARマーカー運用、新店舗開店時の家具選び、商談中のフォロー営業など、4つの活用シーンを順に解説していきます。

ARを使うことで、営業担当者は「この椅子を置いたら、こう見えます」とその場で提示できます。

店舗オーナーも、頭の中で想像するのではなく、実際の店舗空間に近い形で確認できます。

これにより、商談の理解度が上がり、購入判断までの不安を減らせると考えました。

02. 美容室サロンでシミュレーションアプリ

営業シミュレーション

店舗オーナーに向けて、その場でARシミュレーションを行う

独創性:★★☆
| 自信度:★★★
| 実現しやすさ:★☆☆

美容室サロンにARマーカーを貼り、店舗オーナーに向けて営業する形のシミュレーションです。

営業担当者が店舗を訪問し、実際の店内にARマーカーを設置します。
そのうえで、スマートフォンやタブレットをかざすと、美容椅子、鏡、棚、ソファ、照明などの家具・インテリアが画面上に表示されます。

既存の営業課題

従来は、紙のカタログを店舗オーナーにめくっていただくスタイルが主流でした。

紙カタログは一覧性があり、商品比較には便利です。
しかし、商品単体の写真と、実際の店舗空間は別物です。

カタログ上では良く見えた椅子でも、店舗に置いてみると大きすぎる場合があります。
逆に、写真では地味に見えた商品が、実空間では内装に合うこともあります。

AR導入により、店舗内の空間に実物大の家具・インテリアを配置するイメージを、その場で共有できます。

AR営業のメリット

  • 店舗オーナーが購入後のイメージを持ちやすい
  • カタログ説明だけでは伝わらないサイズ感を補足できる
  • 複数の家具をその場で比較しやすい
  • 商談中の会話が具体的になる
  • オーナー、スタッフ、営業担当者で同じ画面を見ながら検討できる

商談の質を高める

ARシミュレーションは、単なる演出ではありません。

「この椅子を置くと、受付から見た印象はどうなるか」
「このソファを待合に置くと、お客様の通路は狭くならないか」
「鏡の位置と照明のバランスは良いか」

こうした会話を、実際の店舗空間を見ながら進められる点が強みです。

03. 家具ごとにマーカーを貼りかえる必要はありません

商談効率化

1枚のマーカーで複数家具を切り替え表示する

独創性:★★☆
| 自信度:★★★
| 実現しやすさ:★★★

家具ごとにARマーカーを貼りかえる手間が発生すると、商談スピードが落ちてしまいます。

たとえば、椅子を見るたびに別のマーカーを貼る。
ソファを見るために、また別のマーカーへ貼り替える。
棚を見るために、再度マーカーを設置し直す。

このような流れでは、商談のテンポが悪くなります。

本提案では、1枚のマーカーを貼ったまま、アプリ側で複数の家具データを切り替えて表示できる仕組みを想定しています。

商談スピードを落とさない

オーナーが「この椅子と、隣のあのソファだったらどう?」と比較検討したい場面は多いはずです。

そのたびにマーカーを貼り替えていると、会話が止まってしまいます。

アプリ操作だけで家具をパッと切り替えられれば、商談のテンポを保ったまま、比較検討を進められます。

1枚マーカー運用のメリット

  • 家具ごとにマーカーを貼り替える手間がない
  • 営業担当者の操作負担を減らせる
  • オーナーの関心が高いタイミングで商品を切り替えられる
  • 椅子・ソファ・棚・照明などを連続比較できる
  • 商談中の会話を止めずに提案できる

比較検討をしやすくする

家具選びでは、単品で見るだけでなく、複数の商品を比較することが重要です。

「黒の椅子と白の椅子、どちらが店内に合うか」
「待合スペースにはソファが良いか、椅子を複数並べる方が良いか」
「鏡の形は丸型か四角型か」

このような比較をAR上で素早く切り替えられると、意思決定がしやすくなります。

04. 新店舗開店の前の家具選びに最適!

新店舗開店支援

空っぽの新店舗に、ARで家具レイアウト案を仮置きする

独創性:★★☆
| 自信度:★★★
| 実現しやすさ:★★★

新店舗の開店前、まだ家具が何も入っていない状態の空間に、ARで複数の家具レイアウト案を仮置きできます。

新規出店時は、オーナーにとって判断することが非常に多いタイミングです。

内装、照明、受付、施術スペース、シャンプー台、待合スペース、収納、スタッフ動線など、すべてを短期間で決めなければなりません。

その中で、家具やインテリアの選定は、店舗全体の雰囲気を決める大きな要素になります。

出店オーナーの不安を減らす

出店オーナーは、図面や3Dパースだけでは実際の雰囲気がイメージしづらいケースがあります。

図面上では問題がなく見えても、実際の空間に立つと「思ったより狭い」「圧迫感がある」「動線が悪い」と感じることがあります。

現地でARを使ってサイズ感と動線を確認できれば、購入前の心理的なハードルを下げられます。

新店舗開店前に確認したいこと

  • 椅子やソファを置いたときのサイズ感
  • 受付から見た店内の印象
  • お客様の移動導線
  • スタッフの作業導線
  • 鏡や照明の配置バランス
  • 待合スペースの圧迫感
  • 収納家具を置いた場合の空間の余裕

図面・カタログ・ARの役割分担

図面は、寸法や配置を確認するために必要です。
カタログは、商品情報や価格を比較するために必要です。
ARは、実際の空間に置いたときの雰囲気を確認するために役立ちます。

この3つを組み合わせることで、家具選びの精度が高まります。

新店舗開店時のように失敗できない場面では、ARによる仮置き体験は意思決定の後押しになると考えました。

05. 打合せ中に即フォローメールで送信できる

営業フォロー

商談の温度感を逃さず、その場でフォロー資料を送る

独創性:★★☆
| 自信度:★★★
| 実現しやすさ:★★★

従来の営業では、商談後に次のようなやりとりが発生しがちです。

キリン TFキリン
会社に戻ってから即メールで送信しますので…。
キリン TFキリン
わかりました。今日は帰るから明日見ておきます!

このやりとり自体はよくある流れです。

しかし、商談の場でオーナーの関心が高まっていたとしても、フォロー資料が翌日になると温度感が下がってしまうことがあります。

その日のうちにスタッフへ相談できなかったり、別件に意識が移ったりすると、受注機会を逃す可能性があります。

スピード感のある営業フォロー

関心を持っていただいた瞬間に、お客様の店舗に合わせたシミュレーション結果を送ることで、営業フォローの質を高めます。

営業マンが帰った直後に、店舗オーナーがスタッフへ「これ、今、話してたんだけど、どう思う?」と共有できるスピード感があれば、受注率は確実に高まりやすいと思います。

即時メール送信でできること

  • ARで配置した家具のスクリーンショットを送る
  • 候補商品の一覧を送る
  • 見積もり依頼につながる商品情報を添付する
  • 比較検討した複数パターンを送る
  • スタッフ共有用の簡易資料として使える
  • 商談直後の意思決定を後押しできる

商談後の行動を止めない

営業で重要なのは、商談中の盛り上がりを次の行動につなげることです。

「良さそうですね」で終わるのではなく、すぐに共有できる資料がある。
その場で検討メンバーに送れる。
見積もりや次回提案につなげられる。

ARアプリに即時メール送信機能を持たせることで、商談後の行動を止めずに進めることができます。

06. まとめ

まとめ

ARで「商談の場」そのものを、顧客体験に変える

本企画では、美容室家具・インテリア販売の法人営業に対して、ARを活用した4つのソリューションを整理しました。

美容室向けの家具販売では、カタログや写真だけでは、店舗に置いたときの雰囲気やサイズ感が伝わりにくい課題があります。

ARを使えば、実際の店舗空間に家具を仮置きし、オーナーと営業担当者が同じ画面を見ながら検討できます。

この企画で得た学び

  • ARは、家具販売の商談でサイズ感や空間イメージを補足できる
  • 美容室では、家具やインテリアが店舗ブランドに直結する
  • 1枚のマーカーで複数家具を切り替えられると、商談スピードが落ちない
  • 新店舗開店前の空間にARで仮置きすると、購入前の不安を減らせる
  • 商談中にシミュレーション結果を即時送信できると、検討の温度感を保てる
  • ARは単なる演出ではなく、営業担当者の提案力を高める道具になる

今後の展開として考えられること

今後は、美容室家具だけでなく、エステサロン、ネイルサロン、飲食店、オフィス、クリニックなどにも展開できる可能性があります。

いずれの業態でも、内装や家具の配置は重要です。

特に新店舗開店前やリニューアル前は、家具購入の判断に不安が生まれやすいタイミングです。

ARを使って「置いた後のイメージ」を共有できれば、営業担当者の説明負担を減らし、オーナーの意思決定を後押しできます。

この企画は、商談の場そのものを顧客体験として設計し直す提案です。

キリン TFキリン
ARで見せることで、営業説明が“体験”になりますね。
キリン TFキリン
はい。美容室オーナーがその場で判断しやすくなる営業支援ツールとして考えました。

旅とグルメが好きなUI/UXデザイナー

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