概要
応募記録
地方創生×オープンデータ×教育ゲームで、地域の特産物を楽しく学ぶアプリ構想
RESAS 第3回アプリコンテスト in 2019年1月応募 → 1次選考で落選
この企画は、RESASを活用した地方創生系アプリコンテストに応募したアプリ案です。
アプリ名は、『えぇどぉ〜てっく(EeEd-Tech)』です。
地方創生、オープンデータ、教育、ゲーミフィケーションを組み合わせ、全国の都道府県の特産物や一次産業データを、ゲーム感覚で学べるアプリとして構想しました。
単に「地域の特産物を覚える」だけではなく、都道府県同士を対決させたり、ランキング形式で比較したり、クイズや探求学習につなげたりすることで、子どもから大人まで楽しく学べる仕組みを目指しました。
また、各都道府県のデータを見比べることで、「なぜこの地域ではこの特産物が有名なのか」「気候や地形、産業とどう関係しているのか」といった問いにつなげたいと考えました。
地方創生に必要なのは、地域の魅力を一方的に伝えることだけではありません。
地域データに触れ、比較し、考え、自分で調べたくなるきっかけを作ることが重要です。
この企画では、RESASやオープンデータを入り口に、遊びながら地域理解を深める教育アプリを目指しました。
司会パンダ この記事で整理していること
- RESAS 第3回アプリコンテストへの応募記録
- アプリ名『えぇどぉ〜てっく(EeEd-Tech)』の基本コンセプト
- 地方創生×オープンデータ×教育ゲームの考え方
- 都道府県対決や特産物データを使った問題提起
- 飽きずに学べる3つのゲームモード
- 県別ランキング対決モードの構想
- クイズ対決モードの構想
- 探求学習モードの構想
- 1次選考落選から得た学び
オープンデータについて
※オープンデータ(Open Data)とは、誰もが利用・再掲載しやすい形で公開されるデータの考え方です。行政、地域、産業、観光、人口などのデータを活用することで、地域課題の可視化や新しいサービス開発につなげることができます。
01. 基本コンセプト
Concept
RESASの地方創生データを、教育ゲームとして体験できるアプリへ
RESASという地方創生×オープンデータのアプリコンテストに応募するにあたり、まず考えたのは「勝ち残るために、どのようなコンセプトにするべきか」という点でした。
RESASを使う以上、単なるゲームアプリではなく、地域データを活用した地方創生の視点が必要です。
一方で、地方創生やオープンデータというテーマは、説明が難しくなりがちです。
そこで、難しいデータをそのまま見せるのではなく、ユーザーが楽しく触れられる教育ゲームにする方向で考えました。
どんなアプリにするか
最初に考えたのは、全国の特産物や一次産業データを題材にした学習アプリです。
地域の特産物は、子どもにも大人にもなじみやすいテーマです。
たとえば、りんご、みかん、米、魚、野菜、畜産物などは、日常生活の中でも触れる機会があります。
そこにRESASやオープンデータを組み合わせることで、「どの県が何を多く生産しているのか」「なぜその地域でその産業が盛んなのか」を、ゲームを通じて学べるようにしたいと考えました。
教育×ゲーミフィケーションにした理由
地方創生の学習は、ただ資料を読むだけでは退屈になりやすいです。
しかし、ゲームの中で都道府県が対決したり、特産物の強さがパラメーター化されたり、クイズで知識を試したりできれば、学習への入口がやわらかくなります。
このアプリでは、知識を暗記させるのではなく、遊びながら地域に興味を持つことを大切にしました。
司会パンダ 02. 問題提起
地域データを知るだけで終わらせず、自分で考える学習へつなげる
この企画では、3つの問題提起を設定しました。
1つ目は、特定の県だけをブランディングするのではなく、日本全体を俯瞰して学べる仕組みにすることです。
2つ目は、各都道府県の特産物、農業、漁業などの一次産業データを、クイズやゲームに活用することです。
3つ目は、ユーザーがただ答えを選ぶだけではなく、自分で考え、調べ、学びを深める探求学習につなげることです。
問題提起1)1県だけでなく、日本全体を比較して学ぶ
地方創生の企画では、1つの県や地域のブランディングを高める方向に考えがちです。
もちろん、特定地域の魅力を高めることは大切です。
しかし、学習アプリとして考えるなら、日本全体を俯瞰し、都道府県同士を比較できる方が面白いと考えました。
たとえば、国体や甲子園のように、都道府県同士が対決する構造にすると、ユーザーは自然と地域ごとの違いに興味を持ちやすくなります。
単独の県データだけでなく、2県以上を比較することで、地域差や特徴が見えやすくなります。
問題提起2)特産物や一次産業データをクイズ対象にする
クイズの対象は、各都道府県の特産物、漁業、農業などの一次産業データにしました。
一次産業は、地域の気候、地形、歴史、食文化と深く結びついています。
そのため、ただ「この県の名産品は何か」を答えるだけでなく、「なぜこの県で生産量が多いのか」「他県と比べてどのような特徴があるのか」という学びにつなげることができます。
問題提起3)指示待ちではなく、自分で考える学習にする
ビジネスの現場でも、指示待ちになってしまう人が増えている感覚がありました。
教育アプリとして考えるなら、答えを選んで終わるだけでは不十分です。
地域データを知ったあとに、ユーザー自身が「もっと調べたい」「理由を考えたい」「他の県と比べたい」と思える設計が必要です。
そのため、この企画では、自己学習や探求心につながる要素を入れたいと考えました。
司会パンダ 03. 課題解決の方向性
Resolution
3つのゲームモードで、飽きずに地域データを学べる構成にする
課題解決のために、3つのゲームモードを用意する構成にしました。
1つのモードだけでは、ユーザーが飽きてしまう可能性があります。
そこで、都道府県ごとのランキング対決、クイズ対決、探求学習という3つのモードを用意し、ユーザーが目的や気分に合わせて遊び方を変えられるようにしました。
ユーザーに飽きさせないための工夫
- 単身プレイ、複数プレイの両方に対応する
- IoTやリアル体験につながるエクスペリエンス型の要素を検討する
- 都道府県対抗やランキングなど、競争要素を入れる
- 対戦やお題によって、異なる結果が得られるようにする
- 体力、攻撃力、守備力などのパラメーターを導入する
3つのゲームモード
- 県別ランキング対決モード:都道府県ごとの特産物データや地域データを使い、ランキング形式で対決する
- クイズ対決モード:特産物や一次産業データをもとに、クイズ形式で知識を試す
- 探求学習モード:クイズや対決で得た知識をもとに、さらに自分で調べる学習へつなげる
ゲームとして楽しく、教育として意味がある構成へ
この企画では、ゲームとしての面白さと、教育としての意味を両立させることを目指しました。
ゲーム性だけを強めると、地域データの学びが薄くなる可能性があります。
一方で、学習要素だけを強めると、ユーザーが飽きてしまう可能性があります。
そのため、対決、ランキング、クイズ、探求の流れを作り、楽しく遊んでいるうちに地域理解が深まる構成にしました。
司会パンダ 04. システム構築図
RESASやオープンデータをゲームのパラメーターへ変換する
3つのゲームモードを成立させるためには、地域データをそのまま表示するのではなく、ゲーム内で扱いやすい形に変換する必要があります。
たとえば、生産量、出荷額、漁獲量、地域ランキングなどのデータを、ゲーム内の攻撃力、防御力、体力、レア度、クイズ難易度などに変換するイメージです。
システム構築図
データをゲーム体験に変える考え方
RESASやオープンデータは、そのままだと表やグラフとして扱われることが多いです。
しかし、子どもや一般ユーザーにとっては、数字だけでは興味を持ちづらい場合があります。
そこで、データをゲームのパラメーターに変換することで、直感的に地域差を体験できるようにします。
たとえば、ある県の特産物が全国上位なら、その特産物キャラクターの攻撃力が高くなる。
漁業データが強い県なら、水産系キャラクターが強くなる。
このように、データをキャラクターや対決の仕組みに変えることで、学習しやすい体験になると考えました。
05. 県別ランキング対決モード
都道府県同士を対決させ、地域ごとの強みを楽しく学ぶ
独創性:
| 自信度:
| 実現しやすさ:
県別ランキング対決モードは、各都道府県の特産物や一次産業データをもとに、地域同士を対決させるモードです。
都道府県をキャラクターやチームのように扱い、それぞれの特産物データを能力値として反映します。
たとえば、農業が強い県、水産業が強い県、果物が強い県など、地域ごとの特徴をゲーム内の強みとして表現します。
ゲームの簡易フロー
このモードで学べること
このモードでは、ユーザーが都道府県ごとの特色を比較しながら学べます。
単に「この県はみかんが有名」と覚えるだけでなく、「全国順位ではどのくらいなのか」「他県と比べると何が強いのか」といった視点を持てます。
対決形式にすることで、データに感情移入しやすくなり、地域への興味も高まりやすくなります。
司会パンダ 06. クイズ対決モード
特産物や一次産業データを、クイズ形式で楽しく覚える
独創性:
| 自信度:
| 実現しやすさ:
クイズ対決モードは、都道府県の特産物や一次産業データをもとに、ユーザーがクイズに答えていくモードです。
ランキング対決モードが「比較して学ぶ」体験だとすれば、クイズ対決モードは「知識を試して定着させる」体験です。
ゲーム内で出題されるクイズを通じて、特産物、農業、漁業、地域産業への理解を深めることを目指しました。
ゲームの簡易フロー
クイズで大切にしたいこと
クイズ形式にする場合、単純な暗記問題だけでは面白さが続きません。
そのため、以下のような出題方法が考えられます。
- 都道府県の特産物を当てる問題
- 生産量ランキングを予想する問題
- 2つの県を比較して、どちらが多いかを答える問題
- 特産物と気候や地形の関係を考える問題
- 地域の意外な産業を知る問題
単なる正解・不正解ではなく、解説を通じて「なぜそうなのか」を学べる構成にすると、教育アプリとしての価値が高まります。
司会パンダ 07. 探求学習モード
Game Mode 03
クイズの先に、自分で調べて考える学習体験をつくる
独創性:
| 自信度:
| 実現しやすさ:
探求学習モードは、この企画で特に重要なモードです。
ランキングやクイズで得た知識をもとに、ユーザーがさらに自分で調べ、考え、学びを広げることを目的にしています。
単にゲームとして遊ぶだけでなく、地域の産業や特産物の背景に興味を持ち、自分なりの問いを立てることを目指しました。
ゲームの簡易フロー
探求学習で目指したこと
探求学習モードでは、ユーザーに次のような行動を促したいと考えました。
- 気になった都道府県の特産物を調べる
- なぜその地域でその産業が盛んなのかを考える
- 地域の気候や地形、歴史との関係を調べる
- 他の地域と比較して違いを見つける
- 自分なりに地域の魅力をまとめる
- 地域課題や地域ブランディングについて考える
指示待ちではなく、自走する学びへ
このモードで目指したのは、ユーザーが受け身のまま終わらない学習です。
クイズに答えるだけなら、ユーザーは用意された選択肢の中で考えるだけです。
しかし、探求学習では、自分で疑問を見つけ、自分で調べ、自分なりの答えを考える必要があります。
これは、学校教育だけでなく、社会人の学習にも通じる大切な力だと考えました。
司会パンダ 08. 落選から得た学び
振り返り
コンセプトは面白いが、実装範囲と伝え方を絞る必要があった
『えぇどぉ〜てっく(EeEd-Tech)』は、RESAS 第3回アプリコンテストに応募しましたが、結果は1次選考で落選でした。
企画としては、地方創生、オープンデータ、教育、ゲーミフィケーションを組み合わせた点に面白さがありました。
一方で、振り返ると、アプリとしての実装範囲が広く、審査側にとって「最初に何ができるアプリなのか」が少し伝わりづらかった可能性があります。
落選から見えた課題
- 3つのゲームモードを一度に提示したため、MVPが見えにくかった
- 地方創生、教育、ゲーム、探求学習の要素が多く、説明が広がりすぎた
- RESASデータをどう取得し、どうゲームに反映するかの具体性をさらに示す必要があった
- 誰が最初のユーザーなのかを、もっと明確にする必要があった
- 学校教育向けなのか、一般ユーザー向けなのか、利用シーンを絞る必要があった
今ならどう整理するか
今なら、最初のMVPはもっと小さくします。
たとえば、まずは「都道府県の特産物クイズ」に絞ります。
そこから、ランキング対決、探求学習、学校授業向け機能へ段階的に広げる方が、実現性を伝えやすいと思います。
また、ターゲットも最初は小学生・中学生向けの社会科や総合学習に絞ると、教育アプリとしての導入イメージが伝わりやすくなります。
企画として残った価値
落選はしましたが、この企画には今でも価値があると感じています。
地域データをゲームとして扱うこと。
特産物や一次産業を、子どもにもわかりやすい形に変えること。
都道府県を比較しながら学ぶこと。
そして、クイズの先に探求学習を置くこと。
これらは、現在の教育アプリや地域学習、探求学習にもつながるテーマです。
09. まとめ
まとめ
地域データを、遊びながら学び、自分で考えるきっかけにする
『えぇどぉ〜てっく(EeEd-Tech)』は、RESASやオープンデータを活用し、全国の特産物や一次産業データをゲーム感覚で学ぶアプリ構想でした。
都道府県同士を対決させるランキングモード。
地域の特産物を覚えるクイズ対決モード。
そして、自分で調べて考える探求学習モード。
この3つを組み合わせることで、地域データをただ見るだけではなく、遊びながら学び、さらに自分で考える学習体験へつなげることを目指しました。
結果としては1次選考で落選しましたが、地方創生、教育、オープンデータ、ゲーミフィケーションを組み合わせる発想は、その後の企画にもつながる大切な経験になりました。
この企画で得た学び
- オープンデータは、見せ方を変えることで学習コンテンツになる
- 地方創生は、地域を比較しながら学ぶと興味が広がりやすい
- 教育アプリには、遊びやすさと学習効果の両方が必要
- クイズだけでなく、探求学習につなげる設計が重要
- コンテスト応募では、最初のMVPと利用シーンを明確にする必要がある
- 構想が大きいほど、段階的な実装計画を示すことが大切
地方創生は、難しいテーマに見えます。
しかし、特産物や食べ物、都道府県対決、クイズのような身近な入口を作ることで、子どもにも大人にも関心を持ってもらえる可能性があります。
この企画は、地域データを楽しく学び、自分で考えるきっかけを作るための挑戦でした。
司会パンダ

















