小学校ICT講師の代表作「クラスソングやCMをつくろう！」

この企画を成功させる為の下準備

教師の方に私が温めていた企画を夏休みに御相談したのが始まりでした。
私 「カラオケのPV風に作詞作曲での作品を作ってみたいんですけど…。」
私 「内容や歌も生徒主動で全て考えて欲しいんです！」
私「作曲、作詞、演奏、脚本家、カメラマンにグループ分けして、全員参加にしましょう」
私「それをCDにして、生徒にはCDのラベルシールにパソコンで絵を描かせます」
私「ラベルシート+CDメディア＝は50円/人の予算ですが、確保できますか？」
教師 「２学期からやりましょう！」と即、御賛同いただきました。
私「１クラスのみ実験的に実行したいんですけど」
教師「平等であるため５年生＝全３クラスで実現しましょう！」

担任教師が生徒へ説明後

教師「生徒に説明する際に、クラスソングでなくCMを考えなさいと伝えたんですけど…」
教師「結構、台詞とか考えて、生徒が盛り上がり始めてます・・・」

私「えっ!?CM!?　結構、作品数が増えるとキツイかも…。編集量も裁けないし、CD容量に作品が収まらないかもですよ!?」
私「動画編集を先生方にお教えしますので…。お手伝いいただけないでしょうか？」
教師「１人だけ手伝いOKですが、他の教師はIT苦手だから無理です」
私「仕方ないですね。私で編集と複製コピーはやりましょう！」
こうして学年単位でのプロジェクトへと発展していきました。
この当時iPadとかがあれば、子供らに編集作業も授業内容に取り入れたことでしょう。
当時は私側で、動画撮影と編集の作業を引き受けました。

プロジェクトを終えて・・・私の総評

非常勤ICT講師の立場でありつつも、生徒との目線を同じにし距離を縮めるために、サッカーや給食等、生徒らと触れ合う機会を多く持ち、とても楽しい時間を過ごしました。
CMやCD編集作業は大変でしたが、撮影映像からも生徒が喜ぶ姿を見ると、「やって良かったなぁ！」という達成感があった成功事例であります。
試写会の際には、とある生徒は泣いて喜んでくれたり、パソコン室にいる私を常に休憩時には訪ねてきてくれたことを思い出します。
約10年経過してますが、そんな生徒らと繋がりを感じる思い出深い作品です。

個人のクリエイトではなく「協創」の成功事例

プロジェクトを終えた時、教師側の計らいもあり、生徒全員の感想文も書いていただいたことで授業としても成立されたと思います。感想文の一部はCDの中にも納めました。
生徒が自ら学級会で歌詞を考案し、歌の練習や演技の練習をしたようです。このグループワークが発生したからこそ生徒にとって思い出や作品愛への繋がっています。
私「将来、皆さんが大人になった時、このCDをタイムカプセルのように見てみて欲しい」
私「楽しかった思い出が懐かしく感じる時が必ずきます！」
生徒「他のクラス作品よりも自分達の作品が１番面白い！一番好き！」
思い返すと、子供らの表情はドヤ顔、発言は自画自賛しておりました。笑。
生徒らが真面目に取り組み、楽しんでいた姿が印象的でした。

不登校の生徒の参画へのこだわり

この企画の際に、1人の不登校の生徒がおりました。イジメという理由では無かったようですがなかなか学校に来れないということで、その生徒を作品に入れる機会をどうしようか？と担任教師から相談を受けました。
私「何回か呼びかけてみてくれませんか。本当に無理なら家の近くで撮影しても良いですし、仲良しのクラスメイトに撮影を御願いするのもありかもしれませんね。」
私「私は４年生の時に不登校の生徒でした。不登校の生徒に対して周囲のクラスメイトや教師がどう寄りそうのか？この企画の参画を理由に促すことはできないででしょうか」
教師「やってみますね」
担任教師の方は、数回、保護者と生徒に御願いしてくれたのですが、全体の撮影日にその来てもらえませんでしたが、作品の中にその生徒が登場する部分をクラスメイトも考えて撮影しに行って、作品に納めることができました。

学生時代の感動体験が夢や人格を形成する！
得意と苦手の明暗を分ける！

私「真剣に課題に取り組むこと。初経験に感動体験を持つことが重要です！」
楽しく、興味を持っつキッカケが与えたら、新たな発見が大きくあります！
時には、必ず、自分の成長につながり、周囲の人にも感動を与えられます。

全体発表会には教育委員会や他校の教師も視察に来場！
私への質疑の議事録が残ってたので抜粋！

教師 「良い作品を作る秘訣は・・・？どうしたら面白いでしょうか？」
教師 「テーマを絞った方が良いでしょうか？」
私「今回、私はクラスソングのつもりで企画を考えて、仲間をテーマに当初考えてました」
私「担任教師から生徒への指示がCMを自由に考えなさい！」とテーマが変わって、逆に多種多様な作品が生まれたことは良かったと思います」
教師 「卒業アルバムの要素があるから６年生でもやるべきだったのでは？」
私「おそらく５年生と私の人間関係が構築できていたから成功したのだと思います。」
私「彼らの純粋なノリが無いと、私もモチベーションが上がらなかったかもしれません」
教育委員会「他校でも実行するならば、どう考えますか？」
私「中学生以上の授業ならば、どんな相手に見てもらうのか?ペルソナを考えたマーケティングも授業課題に入れると面白いかもしれませんね。」
私「仲間に協力をお願いしたり、コミュニケーションをとって、グループワークで相談することが大切なのです。」
教育委員会「TFきりんさんのコンセプト（狙い）は、何だったのですか？」
私「私は英語が苦手意識が抜けず、大学受験や大人になっても人生を損していると思います」
私「パソコンが苦手なまま大人になると、就職でWORDやEXCELが触るのも嫌だ！となると損する場面が出てくる。生徒の将来を考えるとパソコンへの苦手意識を持たないようにすべきだ！」
私「パソコンというツールを使って、こんな凄いこともできるんだ！」
私「だから生徒には感動体験を通じて可能性を学んで欲しい！」
パソコンのクリエイティブ要素を授業で示すこと！が企画コンセプトでした。

• 写真加工
• 音楽作曲
• ビデオ編集
• イラスト編集
• 文章作成
• ホームページ作成

生徒がパソコンに親しみを覚えつつ、少しずつ勉強していくキッカケづくりです。
クリエイトできる遊び心が発展していけば、生徒らの将来の夢が「CMプロデューサー」＆「お笑い芸人」＆「作曲家」＆「ダンサー」など夢が拡がればいいなと願っております。