前談
企画概要
部活動・スポーツ教室・大会運営をITでつなぐ支援サービス構想
この企画は、学校の部活動、地域のスポーツ教室、大会運営をITで支援するためのサービス構想です。
私自身、学生時代はバドミントンとサッカーに情熱を注いできました。その経験から、スポーツには、技術の上達だけでなく、仲間との関係、目標に向かう努力、大会での緊張感、勝ったときの喜び、負けたときの悔しさなど、人を大きく成長させる力があると感じています。
一方で、学校部活動やマイナースポーツの現場には、多くの課題があります。
顧問の先生の負担、部員管理の大変さ、大会運営の手間、競技人口の減少、メジャースポーツとの格差、未経験指導者の悩みなどです。
そこで本企画では、「スポーツ × IT × 教育」と「スポーツ × IT × 娯楽」をテーマに、部活動やスポーツ教室を支えるサービス群を考えました。
目指したのは、競技者、保護者、地域、部活顧問、大会運営者、引退後の選手までがつながる、長期的なスポーツ支援プラットフォームです。
司会パンダ この記事で整理していること
- 部活動に着目した理由
- 少子化社会におけるマイナースポーツの課題
- 顧問・部員・大会運営を一体化する考え方
- 成長や夢を長期管理する「マイスポっち(仮称)」の構想
- 部活動やスポーツ教室を支援するアプリ案
- 練習を楽しくするゲーミフィケーションや動画演出
- 大会運営支援ツール「スポちゃんシップ(仮称)」の構想
- スコアボード・大会速報・結果出力の効率化
00.スライド紹介
01. 部活動に着目した理由
着眼点
スポーツブーム・教育課題・地域連携をつなげられる領域
部活動に着目した理由は、大きく4つあります。
- 2020年東京五輪前後のスポーツブームにより、競技や観戦への関心が高まると考えたこと
- 学校部活動の課題に関するテレビ番組を見て、顧問や運営の負担に関心を持ったこと
- 学生時代から使うサービスは、長期的なユーザー接点になりやすいと考えたこと
- 地方創生、教育、スポーツ教室、大会運営など、他領域と連動できる可能性があること
部活動は、学生にとって身近な存在です。
競技力を高める場所であるだけでなく、礼儀、継続力、チームワーク、目標設定、勝敗との向き合い方など、多くの学びがあります。
しかし、その一方で、顧問の先生に大きな負担がかかっていたり、競技未経験の先生が指導に悩んでいたり、部員管理や大会エントリーがアナログなまま残っていたりする現場もあります。
スポーツを「競技」だけで終わらせない
この企画では、スポーツを単なる競技活動としてではなく、教育、地域、IT、娯楽、成長記録をつなぐ領域として捉えました。
たとえば、部活動で蓄積される情報には、出欠、練習内容、試合結果、目標、メンタル状態、食事管理、ケガの履歴などがあります。
これらを整理すれば、競技者本人の成長記録になるだけでなく、顧問や指導者の支援、大会運営の効率化、地域スポーツの活性化にもつながる可能性があります。
司会パンダ 02. 少子化社会におけるマイナースポーツの課題
課題提起
競技人口の減少と、学校部活動を支える人の負担
学校部活動には、大きく3つの悩みがあると考えました。
- 部活顧問の残業時間や休日引率の負担
- 部長やキャプテンによる部員管理の負担
- 大会エントリーや大会運営管理の効率化
これらは、ひとつひとつは現場の小さな困りごとに見えるかもしれません。
しかし、部活動を継続していくうえでは、どれも重要な課題です。
先生の負担が大きすぎれば、指導の質や継続性に影響します。部員管理がうまくいかなければ、チーム内の連絡や出欠管理が乱れます。大会運営が非効率であれば、参加者も運営者も負担が増えます。
メジャースポーツとマイナースポーツの格差
メジャースポーツとマイナースポーツには、注目度や収益化の面で大きな差があります。
サッカー、野球、ゴルフ、テニスなどのメジャースポーツは、テレビ中継、ニュース、漫画、ゲーム、プロリーグ、スポンサー、賞金、年俸など、競技の周辺に多くの魅力があります。
一方で、マイナースポーツは、知名度の高い選手や大きな大会での上位入賞がなければ、なかなか注目されにくい現実があります。
競技そのものに魅力があっても、露出が少なければ新しい競技者が増えにくくなります。
競技者が減ると、負の連鎖が起きる
競技者が減少すると、チームが作れなくなり、大会の参加数が減り、指導者も減り、さらに競技の魅力が伝わりにくくなります。
このような負の連鎖が続くと、マイナースポーツは地域や学校の中で続けにくくなってしまいます。
ITとゲーミフィケーションで、練習を楽しくする
現代スポーツでは、スポーツ科学、メンタル学、食事管理、体幹トレーニング、映像分析など、専門的な育成方法が注目されています。
しかし、誰もがそのような環境で指導を受けられるわけではありません。
だからこそ、ITやゲーミフィケーションを取り入れ、日々の練習を少しでも楽しく、わかりやすく、続けやすいものにできないかと考えました。
任天堂のWii Sportsのように、身体を動かす楽しさとゲーム的な演出を組み合わせることで、練習への参加意欲を高められる可能性があります。
司会パンダ 03. 顧問・部員・大会運営をソリューションで一体化
全体構想
競技者・指導者・大会運営者がWIN-WINになる仕組み
この企画では、「スポーツ × IT × 教育」と「スポーツ × IT × 娯楽」の2つをテーマに掲げました。
目指したのは、競技者、観戦者、部活顧問、大会運営者がそれぞれメリットを得られる仕組みです。
部活動やスポーツ教室では、選手だけでなく、支える人も重要です。顧問、コーチ、保護者、大会運営者、地域のスポーツ団体など、多くの人が関わっています。
そのため、選手向けのアプリだけを作っても、現場の課題は解決しきれません。
3つの領域をつなぐ
本企画では、次の3つの領域をつなぐことを考えました。
- 競技者支援:練習記録、出欠、夢ノート、食事管理、メンタル管理、成長記録
- 部活動支援:顧問や部長の部員管理、練習メニュー作成、連絡、出欠確認
- 大会運営支援:エントリー管理、スコア入力、試合速報、結果出力、スコアシート作成
この3つが別々に存在していると、情報が分断されます。
しかし、同じサービス内で連携できれば、部員の練習記録から大会エントリーまでをスムーズにつなげられます。
長期的なスポーツライフを支える
スポーツは、学生時代だけで終わるものではありません。
社会人になってから競技を続ける人もいますし、引退後に指導者や大会運営に関わる人もいます。地域のスポーツ教室や市民大会に参加する人もいます。
そこで、幼少期から学生時代、社会人、引退後まで、長期的にスポーツとの関わりを記録・支援できる仕組みを考えました。
司会パンダ 04. 成長や夢を管理する「マイスポっち(仮称)」
選手支援
幼少期から大人まで、競技人生を記録するマイページ構想
「マイスポっち(仮称)」は、競技者自身の成長や夢を長期的に記録するマイページ型のサービスです。
日々の練習、過去の戦歴、出欠、夢ノート、食事管理、メンタル管理などを記録し、自分の競技人生を振り返れるようにすることを想定しました。
独創性:
| 自信度:
| 実現しやすさ:
記録できる内容
- 過去の戦歴、チームでの練習、練習出欠を記録する
- 夢ノート、食事管理、メンタル管理を記録する
- 皆勤賞や紅白戦などで経験値ポイントを獲得する
- アバター成長、アイテム獲得、称号などで練習を楽しくする
- 実力、地域、夢、目標に応じた大会情報やスポーツ教室情報を受け取る
- 夢や目標に合わせた知識クイズを出題する
- 個人や団体で大会にエントリーできる
練習をゲーム感覚で続ける
練習は、毎日続けることが重要です。
しかし、継続は簡単ではありません。特に、結果がすぐに出ない競技や、基礎練習が多い時期は、モチベーションが下がりやすくなります。
そこで、皆勤賞、経験値ポイント、アバター成長、アイテム獲得などのゲーミフィケーション要素を取り入れ、練習を続けたくなる仕組みを考えました。
重要なのは、ゲーム要素で遊ばせることではなく、努力が見える形になることです。
自分の成長が可視化されれば、次の練習への意欲につながります。
将来の夢に合わせた情報提供
競技者の目標は、人によって異なります。
全国大会を目指す人もいれば、地域大会で勝ちたい人、楽しく続けたい人、将来コーチになりたい人もいます。
そのため、同じ情報を全員に届けるのではなく、実力、地域、年齢、目標に合わせて、大会情報、スポーツ教室、病院、トレーニング情報、知識クイズなどを出し分ける設計が必要だと考えました。
司会パンダ 05. 部活動やスポーツ教室の支援ツール
部活運営
未経験の顧問や部長でも、練習を組み立てやすくする
部活動やスポーツ教室の支援ツールでは、競技経験の少ない顧問や、部員をまとめる部長・キャプテンを支援することを考えました。
学校部活動では、顧問の先生が必ずしもその競技の経験者とは限りません。
競技未経験の先生が顧問になると、練習メニューの作り方、試合に向けた調整、ケガ予防、部員のモチベーション管理などで悩むことがあります。
また、部長やキャプテンにとっても、出欠確認、練習の段取り、部員への連絡、大会前の準備などは大きな負担になります。
支援ツールでできること
この支援ツールでは、以下のような機能を想定しました。
- 競技別の練習メニューを検索できる
- 初心者・中級者・大会前など、目的別に練習レシピを組める
- 部員の出欠や体調を確認できる
- 大会エントリー情報を管理できる
- ウェアラブル機器と連携して、運動量や状態を把握できる
- コーチ機能や専門メニューを有償で提供できる
顧問の負担を減らし、部員の成長を支える
目的は、顧問の先生を置き換えることではありません。
むしろ、顧問の先生がすべてを抱え込まなくてもよいように、練習メニューや部員管理、連絡、記録を補助することです。
顧問が未経験でも、基本的な練習の流れや注意点がわかれば、部活動の質を保ちやすくなります。
部員にとっても、練習の目的が見えることで、「なぜこの練習をするのか」が理解しやすくなります。
司会パンダ 06. アニメのようなエフェクト動画
練習演出
10代が楽しく続けたくなる、映像演出とゲーミフィケーション
部活動やスポーツ教室の支援では、実用性だけでなく、楽しさも重要です。
特に10代の学生にとっては、練習の記録や管理だけでは、サービスを継続して使うモチベーションが弱くなる可能性があります。
そこで、アニメのようなエフェクト動画や、ゲーム的な演出を取り入れる構想を考えました。
独創性:
| 自信度:
| 実現しやすさ:
練習を「見せたくなる体験」にする
スポーツの練習は、地味な反復が多くなりがちです。
しかし、フォームやプレーにアニメ風のエフェクトを重ねたり、成長演出を加えたりできれば、練習動画を見返すことが楽しくなります。
たとえば、スマッシュ、シュート、サーブ、ジャンプ、ダッシュなどの動きに、エフェクトや効果音を加えることで、練習動画がゲームやアニメのような体験になります。
SNS時代の部活動支援
10代にとって、動画や画像は身近なコミュニケーション手段です。
練習成果を動画で振り返るだけでなく、チーム内で共有したり、成長記録として残したりできれば、モチベーションにもつながります。
ただし、個人情報や学校のルール、安全面には配慮が必要です。
そのため、公開範囲や共有先をコントロールできる設計も重要になります。
司会パンダ 07. 大会運営支援ツール「スポちゃんシップ(仮称)」
大会運営
エントリー・スコア入力・試合速報・結果出力を一体化する
「スポちゃんシップ(仮称)」は、大会運営を支援するためのツールです。
小学校から大学生までの部活動、地域スポーツ教室、市民大会、社会人リーグなどでは、大会運営に多くの手間がかかります。
エントリー受付、組み合わせ作成、スコア入力、試合進行、結果発表、スコアシート作成など、運営側が処理する情報は多岐にわたります。
この作業をITで支援できれば、大会運営者の負担を減らし、参加者や観客にとってもわかりやすい大会体験を作れると考えました。
大会運営で想定した機能
- 個人や団体で大会にエントリーできる
- 参加者情報を大会運営側で管理できる
- 試合のスコアを端末から入力できる
- 試合速報を観客や参加者に共有できる
- 大会結果シートを画像・メール・スコアシートとして出力できる
- 市民大会や社会人リーグの運営効率を高める
スコアボードアプリとしての特徴
一般的なスコアボードアプリと異なるのは、選手支援、部活動支援、大会運営支援の3つと連携できる点です。
単に点数を記録するだけでなく、選手の大会履歴やチーム情報、過去の試合結果、今後の大会情報までつながることで、スポーツ活動全体のデータとして活用できます。
複数試合が同時進行する会場で役立つ
試合会場では、複数の試合が同時に進行していることがよくあります。
その場合、観客席から見て、どのコートでどの試合が進んでいるのか、今のスコアはいくつなのか、次の試合はどこで始まるのかがわかりにくくなります。
テレビ中継のように、観客席やスマホから進行状況がわかるようになれば、大会観戦の体験も向上します。
司会パンダ 08. この企画で大切にしたい体験
体験価値
部活動を、努力が見える・続けたくなる・支えやすい場所にする
この企画で大切にしたいのは、部活動を「管理する」ことではありません。
目指したいのは、努力が見えること、続けたくなること、支える人の負担が減ることです。
部活動は、競技者だけで成立しているわけではありません。
顧問の先生、保護者、地域の指導者、大会運営者、OB・OG、スポーツ教室など、多くの人が関わっています。
それぞれの情報がつながることで、スポーツに関わる人たちが少しずつ楽になり、競技者本人も前向きに成長できる環境を作れると考えました。
競技者にとっての価値
競技者にとっては、自分の努力や成長が見えることが価値になります。
毎日の練習が記録され、目標に向けた進捗が可視化され、試合結果が積み重なっていくことで、自分の競技人生を振り返ることができます。
顧問や指導者にとっての価値
顧問や指導者にとっては、部員管理や練習メニュー作成の負担が減ることが価値になります。
競技未経験でも基本的な練習メニューを組めたり、出欠や体調を確認できたりすれば、指導の不安を減らすことができます。
大会運営者にとっての価値
大会運営者にとっては、エントリー管理、スコア入力、結果出力が効率化されることが価値になります。
大会運営の負担が減れば、より多くの大会を安定して開催しやすくなります。
その結果、競技者にとっても、参加機会が増える可能性があります。
09. まとめ
まとめ
スポーツに関わる人を支え、競技を続けたくなる仕組みをつくる
この企画は、部活動、スポーツ教室、大会運営をITで支援するためのサービス構想です。
少子化や競技人口の減少、メジャースポーツとマイナースポーツの格差、顧問の負担、大会運営の手間など、スポーツの現場には多くの課題があります。
しかし、ITをうまく活用すれば、練習記録、出欠管理、夢ノート、食事管理、メンタル管理、大会エントリー、スコア入力、試合速報、結果出力などをつなげることができます。
それにより、競技者は自分の成長を実感しやすくなり、顧問や指導者は部活動を支えやすくなり、大会運営者は効率的に運営できるようになります。
この企画で学んだこと
- 部活動には、競技者だけでなく、顧問・保護者・大会運営者など多くの関係者がいる
- マイナースポーツでは、競技人口の減少が負の連鎖につながりやすい
- 練習記録や成長記録は、競技者のモチベーションにつながる
- ゲーミフィケーションや映像演出は、10代の継続利用を支える可能性がある
- 大会運営の効率化は、参加者と観客の体験向上にもつながる
- スポーツ支援サービスは、教育・地域・健康・娯楽を横断できるテーマである
部活動は、青春の思い出であると同時に、人が成長する場でもあります。
その現場を、根性論や人手だけに頼るのではなく、ITで支えられる部分は支える。
そして、競技を続ける人、支える人、観る人が、それぞれ前向きに関われる仕組みを作る。
それが、この企画で目指したかったことです。
司会パンダ

















































