前談|2019年、3度目の挑戦で取得した個人特許
POINT本記事は、私が2019年に個人として取得した「イベント支援システム」特許の中身を、請求項ごとにわかりやすく解説したページです。事前プロフィールと相性指標、イベント中の行動と印象指標、競合指標やマップ案内、混雑指標、ビーコン近接通知まで――“一期一会の出会いをリアルタイムに支援する”仕組みを、図と一緒に整理しています。
この記事で整理していること
- 「イベント支援システム」特許の全体像と社会的意義
- 請求項1〜8の中身(相性指標/印象指標/競合指標/混雑指標 ほか)
- マップ情報と移動経路案内、ビーコンによる近接通知
- 各請求項ごとのPOINT要点と図解
- 本システムの最大の特徴と、出会いの質を高めるロジック
成果物の解説
1) 全体の概要

この特許は、イベント参加者同士の出会いを支援する革新的な「イベント支援システム」に関するものです。従来の出会い支援システムは、事前に登録された情報に基づいて相性を診断するだけでしたが、本システムでは、イベント開催中の参加者の行動や状況もリアルタイムに分析し、より現実に即した出会いを支援することを目指しています。
システムは、参加者が携帯するスマートフォンなどの携帯端末と、イベント運営者が使用するサーバーで構成されています。参加者は事前にプロフィール情報を登録し、イベント中は携帯端末を使って、他の参加者の情報や位置、人気度、混雑状況などを確認できます。

さらに、システムは参加者同士の会話や目線、表情、脈拍などからお互いの印象を分析し、その結果を携帯端末に表示します。本システムの最大のポイントは、イベント中の参加者の行動や状況をリアルタイムに分析することで、より正確な出会いの情報を提供できる点です。
例えば、参加者が特定の相手に積極的に話しかけている様子や、相手の話を熱心に聞いている様子などを分析することで、その参加者同士の相性が高いことを推測できます。
このシステムにより、参加者がより積極的にイベントに参加し、希望する相手に近づきやすくなることで、出会いの機会を増やし、成功率を高める効果が期待されます。また、イベント運営者は参加者の動向を把握することで、イベントの質を高め、より多くの参加者に満足してもらうことができます。
請求項ごとにまとめ
請求項1
基本機能 ― 相性指標と印象指標
POINT参加者同士のプロフィール情報を事前に登録し、相性指標を算出します。さらに、イベント中の参加者の行動に基づいて印象指標を随時更新し、携帯端末に表示します。これがシステムの基本機能です。

イベント参加者同士の出会いを支援するシステムで、各参加者のプロフィール情報を事前に登録し、参加者間の相性を示す「相性指標」を算出します。さらに、イベント開催中に参加者から収集した情報に基づいて加算または減算される「印象指標」を、参加者ごとに随時更新します。参加者が携帯する端末には、他の参加者からの印象指標が、その参加者との相性指標に付加されて表示されます。
この請求項は、システムの基本的な機能を定義しています。事前に登録されたプロフィール情報に基づいて相性指標を算出するのは従来のシステムと同じですが、イベント中の参加者の行動や状況から印象指標をリアルタイムに算出し、相性指標に付加することで、より現実に即した出会いを支援するシステムとなっています。
請求項2
指名機能と競合指標
POINT参加者は携帯端末で他の参加者のプロフィール情報を閲覧でき、指名機能を利用できます。システムは指名された参加者に対する「競合指標」を算出して表示し、参加者は人気のある相手へのアプローチ方法を考えることができます。

請求項1に記載のシステムにおいて、参加者は携帯端末で他の参加者のプロフィール情報の一部を閲覧できます。また、指名機能があり、指名した参加者(指名者)と指名された参加者(被指名者)が登録されます。システムは、被指名者への指名数が多く、相性指標が高く、印象指標が高いほど、その被指名者に対する「競合指標」を高く算出し、携帯端末に表示します。
この請求項は、システムに指名機能を追加し、参加者の人気度を示す競合指標を導入することで、参加者同士の出会いをより戦略的に支援する機能を拡張しています。参加者は競合指標を参考に、人気のある相手へのアプローチ方法を考えることができます。
請求項3
マップ情報と移動経路案内
POINTシステムはイベント会場のマップ情報を記憶し、参加者の位置情報を取得します。参加者は携帯端末で他の参加者までの移動経路を算出し、案内表示を得ることができます。

請求項1または2に記載のシステムにおいて、システムはイベント会場のマップ情報を記憶しており、参加者の位置情報を取得できます。参加者は、携帯端末で他の参加者までの移動経路を算出し、案内表示を得ることができます。
この請求項は、システムに位置情報機能を追加することで、広大なイベント会場でも参加者が迷わずに希望する相手を見つけられるよう支援します。参加者は携帯端末で目的地までの移動経路を案内表示することで、効率的に会場内を移動できます。
請求項4
混雑指標
POINTシステムは他の参加者の位置情報を基準に「混雑指標」を算出します。これにより参加者は混雑状況を確認し、スムーズにイベントを楽しむことができます。

請求項2に従属する請求項3に記載のシステムにおいて、システムは、他の参加者の位置情報を基準とする範囲内にいる参加者の数を示す「混雑指標」を算出します。参加者は携帯端末で、他の参加者に関する混雑指標を表示することができます。
この請求項は、混雑状況を把握することで、参加者がよりスムーズにイベントを楽しめるよう支援する機能を拡張しています。参加者は混雑指標を参考に、混雑している場所を避けて移動したり、逆に人気のある場所へ積極的に参加したりできます。
請求項5
移動案内による印象指標の加算
POINT参加者が移動案内を利用して相手に向かい、近接した際に印象指標が加算されます。これにより、積極的に相手を探す行動を促進します。

請求項3または4に記載のシステムにおいて、参加者が移動案内を利用して相手に向かって移動し、その相手までの距離が所定値以下になったとき、移動案内の利用者からその相手に対する印象指標が加算されます。相手の携帯端末には、加算された印象指標が、利用者との相性指標に付加されて表示されます。
この請求項は、積極的に相手を探しに行った参加者を優遇することで、より積極的にイベントに参加する行動を促進する機能を導入しています。参加者は移動案内を利用して相手のもとへ行くことで印象指標を上げ、出会いのチャンスを増やすことができます。
請求項6
画像認識による参加者の判別
POINTシステムはイベント会場を撮影したデジタル画像を取得し、参加者を判別します。参加者は携帯端末で画像を表示し、識別情報を確認できます。

請求項1から5のいずれか1つに記載のシステムにおいて、システムはイベント会場を撮影したデジタル画像を取得し、画像に写っている参加者を判別します。判別された参加者を識別可能な識別情報が、画像上の当該参加者の位置に付与されます。参加者は携帯端末で、識別情報が画像に付与されたデジタル画像を表示することができます。
この請求項は、拡張現実(AR)技術を用いて参加者をより簡単に認識できる機能を導入しています。参加者は会場内の様子がわかる画像を見ながら、自分が興味のある相手を見つけやすくなります。
請求項7
携帯端末同士の同期と会話条件
POINT携帯端末同士を接触させて同期動作させ、会話中の参加者を表示します。これにより、効率的に出会いの機会を創出します。

請求項1から6のいずれか1つに記載のシステムにおいて、システムは、携帯端末同士を接触させることで同期動作させ、同期動作させた携帯端末を携帯している参加者同士が会話中であることを示す「会話条件」を成立させます。会話条件が成立している場合、他の携帯端末には会話中の参加者が表示されます。
この請求項は、参加者同士の会話状況を把握することで、より効率的に出会いの機会を創出する機能を導入しています。参加者は会話中の相手に気づくことで、話しかけるタイミングを計ったり、他の相手を探す行動に移したりできます。
請求項8
ビーコンによる近接通知
POINTビーコン信号を発信する発信器と、受信する受信器を使用し、参加者同士の近接を通知します。これにより、出会いのチャンスを逃さないよう支援します。

請求項1から7のいずれか1つに記載のシステムにおいて、システムはビーコン信号を発信する発信器と、受信したビーコン信号を検知する受信器を備えています。指名者に携帯されている発信器から発信されたビーコン信号を、被指名者に携帯されている受信器が受信した場合、被指名者の携帯端末または指名者の携帯端末の少なくとも一方が、指名者と被指名者とが近接したことを通知します。
この請求項は、ビーコン技術を用いて参加者同士の近接を検知し、出会いのチャンスを逃さないよう支援する機能を導入しています。参加者は指名した相手が近くにいることを通知されることで、積極的に声をかけたり、相手が近くにいることを確認できます。
まとめ
POINTこの特許は、イベント参加者同士の出会いを支援する新しいシステムです。従来のシステムでは考慮されていなかった、イベント中の参加者の行動や状況をリアルタイムに分析することで、より現実的な出会いを支援します。今後このシステムが発展することで、様々なイベントで活用され、人々の出会いの機会が増えることが期待されます。

この特許は、イベント参加者同士の出会いを支援する新しいシステムを提案しており、様々な場面で活用できる可能性があります。特に、従来の出会い支援システムでは考慮されていなかった、イベント中の参加者の行動や状況をリアルタイムに分析することで、より現実的な出会いを支援するシステムとなっています。
今後、このシステムが発展することで、より多くのイベントで活用され、人々の出会いの機会が増えることが期待されます。