概要
地方巡業型ブロガーで、地域ニーズを拾いながらビジネス機会をつくる企画
この記事では、ブロガーやオウンドメディア企業が、地方を巡業しながら地域の課題やビジネスニーズを発掘する企画について紹介します。
約10年前からブログブームがあり、ドロップシッピングやアフィリエイトも広がりました。
一方で、近年はブログやアフィリエイトの世界も飽和状態になり、FacebookやTwitterなどの短文投稿、YouTubeのような動画配信など、個人が発信できる手段も多様化しました。
そのため私は、当初「今から有名ブロガーに追いつくのは難しいのではないか」と感じていました。
しかし、ブログ開始から1〜2年で月30〜50万円ほどの収入を上げている若者2名と出会い、考え方が変わりました。
彼らは、ただブログを書くのではなく、キャンピングカーで全国を巡業するという独自の差別化を行っていました。
ブログが飽和しているように見える時代でも、切り口や行動量、ブランディング次第で勝ち上がれる人がいる。
その気づきから、私は「地方巡業型のコンテンツマーケティング」や「地域ニーズを拾うオウンドメディア施策」に可能性を感じました。
司会パンダ この記事で整理していること
- ブロガーで生計を立てる難しさと可能性
- ブログ・アフィリエイト・動画配信市場の飽和感
- 地方巡業型ブロガーから得た気づき
- オウンドメディア企業に提案したい地方巡業プラン
- 地方セミナーを通じたビジネスニーズの発掘
- 地域ごとのテーマ設定によるセミナー差別化
- 費用対効果と有料セミナー成立の課題
- スタッフのスキルアップや意識強化につなげる方法
- 地方創生・IT・観光・特産物・教育との連携可能性
この企画で大切にした視点
この企画で大切にしたのは、地方巡業を単なる旅や取材で終わらせないことです。
地方へ行くことで、現地の人と出会い、地域課題を知り、地元企業や自治体と関係をつくる。
その内容を記事や動画として発信し、自社のオウンドメディアのコンテンツにもする。
さらに、そこで得た人脈や課題をもとに、新しい事業提携や営業機会につなげる。
このように、旅・取材・セミナー・営業・人脈形成・コンテンツ制作を一体化した、WIN-WIN型の地方巡業モデルとして考えました。
01. ブロガーで生計を立てられるのか?
ブログ市場が飽和しているように見える中で、勝ち残る方法はあるのか
ブログブームへの当初の印象
約10年前からブログブームが起こり、個人が情報発信で収益を得る事例が増えました。
ドロップシッピングやアフィリエイトも注目され、ブログを通じて生計を立てる人も登場しました。
しかし、時間が経つにつれて、私の中では「すでに飽和状態ではないか」という印象が強くなっていました。
すでに有名ブロガーは多く、検索上位を取るのも難しい。
SNSではFacebookやTwitterのように短文で簡単に発信できるツールが広がり、YouTubeでは動画広告収益を得るYouTuberも登場しています。
そのため私は、正直なところ「今さらブログで有名ブロガーに追いつけるはずがない」という感想を持っていました。
考え方が変わった出会い
しかし先日、ブログ開始から約1〜2年で、月30〜50万円ほどの収入を上げている若者2名に出会いました。
彼らは単に記事を書いているだけではありませんでした。
キャンピングカーで全国巡業するという、明確な競合差別化を行っていました。
その話を聞いて、ブログやオウンドメディアの世界でも、切り口や行動量、ストーリーの作り方次第で、まだ勝ち上がれる余地があるのだと感じました。
私の発想となった情報源
ブランディングが勝敗を分ける
個人ブロガーであっても、企業のオウンドメディアであっても、競合との差別化や優位性の追求が上手な人が勝ち残る世界だと思います。
重要なのは、単に記事数を増やすことではありません。
何のコンテンツで勝負するのか。
どのような手法でアピールするのか。
なぜその人・その企業だから発信できるのか。
こうしたブランディングが重要になります。
司会パンダ 02. 私が考えるプラン
有名オウンドメディア企業と地方をつなぎ、ブランディングでWIN-WINをつくる
私が考えたのは、有名オウンドメディア企業に対して、地方巡業型の企画を提案することです。
単なるブログ旅ではなく、企業のブランディング、営業、人材育成、地域課題の発掘を同時に行う企画として設計します。
国内巡業しながら地方ニーズを拾う
地方側にも、首都圏の情報や最新のIT、テクノロジー、ビジネス展開への関心はあると思います。
特に、地域企業や自治体、商工会、教育機関、観光関係者などは、都市部の事例や新しい取り組みに触れる機会を求めているはずです。
そこで、自社の事業内容や知見を活かし、自治体や地元企業と協同セミナーを開催していきます。
国内巡業での狙い
Tips
国内巡業での狙い
- 自社の事業宣伝
- 次のビジネス創造に向けた情報収集・人脈づくり
- 営業としての販促活動
セミナーがない日は、地元取材や現地企業への訪問を行い、ビジネス機会を創出することを目的とします。1〜3カ月スパンで地域を巡業し、記事化・動画化・営業活動へつなげます。
旅をコンテンツ化するメリット
地方巡業は、単なる営業訪問ではありません。
旅そのものがコンテンツになります。
- どの地域へ行ったのか。
- どのような人に出会ったのか。
- どのような課題があったのか。
- どのような地域資源があったのか。
それらを記事や動画として発信すれば、オウンドメディアのコンテンツとしても価値が生まれます。
同時に、現地の人にとっても、自分たちの地域が紹介されるメリットがあります。
03. 他社セミナーとの差別化
地域テーマ×ITで、参加者が自分事として考えられるセミナーにする
WIN-WIN創出型営業を目指す
私が提案するなら、通常のITセミナーではなく、地域ごとのテーマとITを掛け合わせた内容にします。
たとえば、ライブ演奏×IT、料理×IT、地方創生×IT、プログラミング教育、観光×IT、特産物×ECなどです。
ITが苦手な参加者にも、自分たちの地域課題や事業に引き寄せて考えてもらえるようにします。
単なる営業セミナーではなく、地域の課題ニーズを収集し、次のビジネスシーズへつなげるWIN-WIN創出型営業を目指します。
高知県で開催する場合の例
たとえば、高知県でセミナーを開催すると仮定します。
その場合、一般的な「最新ITセミナー」ではなく、地域に関係の深いテーマを選びます。
- カツオ×IT
- 漁業×IT
- 龍馬×IT
- お遍路×IT
- 土佐和紙×EC
- 観光×SNSマーケティング
このように、事前に地域の情報収集を行い、その地域の人が関心を持ちやすいテーマに変換して講演内容を設計します。
参加者に「首都圏や海外では、こんな取り組みがあるのか」「自分たちの事業でもやってみたい」と感じてもらうことが重要です。
セミナーから提携・受託へつなげる
セミナーをきっかけに、代理店受託や業務提携へつなげることも想定します。
地方企業や自治体にとっては、ITやマーケティングに詳しいパートナーと出会える機会になります。
オウンドメディア企業にとっては、地域課題や新しいビジネスの種を知る機会になります。
この双方のメリットをつくることが、企画の中心です。
司会パンダ 04. 地方巡業をコンテンツマーケティングにする
旅・取材・セミナー・営業を記事化し、オウンドメディアの資産にする
地方巡業の強みは、現地でしか得られない一次情報を集められることです。
電話やメール、検索だけでは見えない地域の温度感があります。
現地の人の悩み、事業者の本音、観光資源の魅力、地元企業の課題、自治体の取り組みなどは、実際に足を運ぶことで見えてきます。
地方巡業を記事コンテンツにする
地方巡業で得た情報は、オウンドメディアの記事として活用できます。
- 地方企業へのインタビュー記事
- 自治体担当者との対談記事
- 地域課題をテーマにしたレポート
- 地元産業とITを掛け合わせた企画記事
- セミナー開催レポート
- 旅の記録や裏側を紹介するブログ記事
- 動画コンテンツやSNS投稿
これにより、巡業活動そのものがメディアの資産になります。
大手広告代理店が入りづらい地域を開拓する
大手広告代理店が受注しづらい地方の小規模案件や、まだ事業化されていない地域課題を先に見つけておくことにも価値があります。
競合他社が電話やメールによる営業、広告事例によるブランディングを行う中で、アナログな巡業旅を通じて人脈形成を行う取り組みは珍しいと考えます。
現地に足を運び、地域の人と会い、話し、記事化し、関係性をつくる。
この積み重ねは、将来の自社サービス展開に向けた土壌づくりになります。
旅のストーリーがブランドになる
全国を巡るストーリーがあれば、メディアとしての認知も高まりやすくなります。
「今月は高知」「次は熊本」「次は福井」というように、読者が旅の続きを追いやすくなります。
地域ごとにテーマを変えれば、コンテンツの幅も広がります。
地方巡業は、企業の人間味や行動力を見せるブランディングにもなります。
05. 費用対効果
売上目的だけでなく、販促・人脈形成・事業開発まで含めて効果を考える
費用対効果への懸念
この企画に対しては、「費用対効果が悪いのではないか」という指摘もあると思います。
確かに、地方を巡業するには交通費、宿泊費、食費、会場費、資料作成費、人件費などがかかります。
そのため、単発の売上だけで採算を判断すると、割に合わないように見える可能性があります。
この企画は直接売上よりも販促活動に近い
この企画は、本業が別途存在することが前提です。
つまり、地方巡業そのもので大きな売上を立てるというよりも、販促費を有効に使い、将来の受注や売上向上につなげる活動です。
広告費を使って認知を取るのではなく、現地に行き、セミナーを行い、記事を書き、人脈をつくる。
その活動全体を販促・広報・営業・採用・事業開発の一部として捉える必要があります。
例えば、1日1万円の旅費、食事・宿泊・交通燃料費を含む仮試算で考えると、1県あたり3〜5万円の旅費を想定します。
1,000円/人の参加費を徴収する場合、平均30〜50人を集める必要があります。
無料セミナーが多い昨今、有料セミナーを成功させるには付加価値が必要です。
この人数規模を有料でも集めるには、講演者や講演内容の魅力が必須となり、実現性の難易度は高まります。
TV番組のブログ旅のように応援者が増える企画になれば理想ですが、そのためには地域の魅力を配信し続けるWIN-WINの関係が必要です。
費用対効果を高める工夫
費用対効果を高めるには、1回の巡業で複数の成果を得る必要があります。
- セミナー開催による参加費収入
- 現地企業との商談
- 自治体や団体との関係構築
- 記事・動画などのコンテンツ制作
- SNSでの認知拡大
- スタッフの研修・プレゼン機会
- 将来の事業提携候補の発掘
このように、巡業を単発イベントではなく、複数の目的を兼ねた活動にすることで、費用対効果を高めることができます。
司会パンダ 06. スタッフのスキルアップや意識強化
地方巡業を、スタッフのプレゼン力・取材力・人間力を高める機会にする
地方巡業は、企業の営業活動やコンテンツ制作だけでなく、スタッフの成長機会にもなります。
自社のスタッフやライターが希望すれば、積極的に講師として現地出張し、セミナーで登壇してもらうことができます。
人前で話す経験は、プレゼン力を高めます。
現地の人と話す経験は、取材力やコミュニケーション力を高めます。
地域課題に触れる経験は、視野を広げ、人間力を高めるきっかけにもなります。
コンテンツ強化にもつながる
スタッフが現地で見聞きした内容を記事にすれば、メディアのコンテンツも強化されます。
机上の調査だけで書いた記事よりも、現地で人に会い、実際に見て感じた記事の方が説得力があります。
また、取材対象者との関係性ができれば、継続的な連載や共同企画へ発展する可能性もあります。
出張とリフレッシュの両立
出張を兼ねて、翌日を有給消化の旅として推奨することも考えられます。
仕事として地方に行き、セミナーや取材を行う。
その後、地域を楽しみ、リフレッシュする。
これにより、社員のモチベーション向上にもつながる可能性があります。
地方巡業は、会社にとっての販促活動であると同時に、スタッフにとっての学びと刺激の機会にもなります。
07. この事業の真の目的
地方課題・人脈・事業シーズを発見し、次のサービス開発につなげる
この事業の真の目的は、単に地方へ行ってセミナーを開催することではありません。
地方で課題や問題提起を見つけ、その地域の人脈をつくり、自社の事業シーズや提携先を発見することです。
Tips
- 地方での課題や問題提起を見つけ、その人脈をつくり、自社の事業シーズや提携先を発見すること
- 地元の協力者や参画者を探し、事業成功確率を高めること
※例:伝統工芸や特産物の販売サイト、街コンの開催、古民家再生による観光事業など - UターンやIターンを考えるIT従事者、移住者の体験談、仕事の在り方を模索すること
- 交流システムなど、自社サービスや新規企画のテストマーケティングを行うこと
地方課題は新規事業の種になる
地方には、首都圏とは違う課題があります。
人口減少、観光資源の活用、特産物の販路開拓、伝統工芸の継承、空き家活用、若者流出、IT人材不足、地域イベントの集客など、さまざまな課題があります。
これらは、見方を変えれば新規事業の種です。
現地の人と話し、課題の背景を理解し、解決策を一緒に考えることで、自社サービスの新しい展開につながる可能性があります。
地元協力者の存在が成功確率を高める
地方で事業を始めるには、地元の協力者が重要です。
外部の企業がいきなり入っても、地域の信頼を得るのは簡単ではありません。
セミナーや取材を通じて、地元のキーパーソン、自治体担当者、事業者、クリエイター、移住者などとつながることで、後の事業展開がしやすくなります。
司会パンダ 08. 実現に向けた課題
継続運営には、企画力・発信力・営業力・現地調整力が必要になる
地方巡業型の企画は魅力がありますが、実現するには多くの課題があります。
特に、継続性が重要です。
一度地方に行って記事を書くだけでは、関係性は深まりません。
継続的に地域を訪問し、情報を発信し、セミナーを開催し、現地の人と信頼関係をつくる必要があります。
実現時に考えるべき課題
- セミナー講師の確保
- 地域ごとのテーマ設定
- 自治体や地元企業との調整
- 集客方法の設計
- 有料セミナーとして成立する付加価値
- 旅費・宿泊費・人件費の負担
- 記事・動画制作の運用体制
- スタッフの安全管理と労務管理
- 短期売上ではなく中長期成果として評価する仕組み
小さく始めるなら
最初から全国巡業を行うのではなく、まずは1〜2地域で実験的に始めるのが現実的です。
たとえば、以下のような流れです。
- 特定地域を1つ選ぶ
- 地域課題を事前調査する
- 地元企業や自治体に協力を依頼する
- 小規模セミナーを開催する
- 現地取材を行う
- 記事・動画として発信する
- 反応を見て、次の地域へ展開する
まずは小さく始め、セミナー集客、記事反応、商談化率、人脈形成の手応えを確認することが重要です。
09. まとめ
地方巡業は、ブログ・営業・地域課題発掘をつなぐ新しいメディア戦略
ブログやオウンドメディアの世界は、すでに飽和しているように見えます。
しかし、実際には、切り口や行動量、ブランディング次第で、まだ勝ち上がる余地があります。
今回の企画では、地方巡業型のブロガーやオウンドメディア施策を通じて、地域の課題やビジネスニーズを拾い上げる方法を考えました。
- 地方へ行き、セミナーを開催する。
- 現地企業や自治体と出会う。
- 地域課題を取材する。
- 記事や動画として発信する。
- その情報をもとに、自社サービスや新規事業へつなげる。
この流れができれば、地方巡業は単なる旅ではなく、営業・広報・採用・人材育成・事業開発を兼ねた取り組みになります。
この企画で得た学び
- ブログ市場が飽和していても、行動型コンテンツには差別化の余地がある
- 地方巡業は、旅そのものをコンテンツ化できる
- 地域テーマ×ITにすることで、参加者が自分事として考えやすくなる
- セミナーは営業だけでなく、人脈形成や課題発掘の場になる
- 現地取材は、オウンドメディアの一次情報コンテンツとして価値がある
- スタッフの登壇や取材は、人材育成にもつながる
- 地方課題は、新規事業や自社サービス展開の種になる
地方巡業型のメディア活動は、短期的な売上だけで判断すると難しい企画かもしれません。
しかし、中長期で見れば、地域との関係づくり、コンテンツ資産、事業シーズの発見、スタッフ育成など、多面的な価値があります。
ブログやオウンドメディアが飽和している時代だからこそ、実際に現地へ行き、人に会い、課題を拾い、発信する。
そのアナログな行動こそが、競合との差別化になるのではないかと考えました。
司会パンダ









