INDEX of This Page
- 1 WEB部署の新規立上げ、WEBプランナー&プロジェクトリーダー!
- 2 どんな業務だったの?
- 3 次回
WEB部署の新規立上げ、WEBプランナー&プロジェクトリーダー!
製薬会社をクライントとするチームにおいて、WEB案件を取り仕切る人材が不在だった。そのためWEB案件を取り扱う新規部署の立ち上げを依頼されたため、WEBプランナーに従事することとなりました。
WEB部署立ち上げで、感じていた使命とは?
今度の挑戦は、WEBプランナーですか!?
元々はクライアントワーク(制作ディレクション)として期待されて乗員したんですけどね。
社内初のWEB部署として1人で立ち上げたので「プロジェクトリーダー」ではありました!
この時のTFキリンさんは、WEB担当で2年目には数千万円→億単位の受注獲得実績があったそうですね?
大阪のWEB受託制作は、約50-100万円が平均相場のご時世だった筈ですから、その額が動くのは珍しかったのではないですか?
前提条件として、これまで広告代理店の会社やチームメンバーがクライアントと培ってきた信頼や背景があったからだと思います。
本来はWEBディレクター。おまけでプランニングの感覚だった
私に任された本来の責務はプランナーではなくディレクターであり「クライアントに受注した成果物、制作物を納品すること!」でした。だから営業的な受注&売上額は最初から気にしてなくて「一緒に課題解決を真剣に考えていたら、後から気づくと売上額が増えてたな。運が良かったという感覚です。」
無欲にクライアントファーストで、ワークした結果だった
私に成功歩合が入る訳でもなかったので、無欲にクライアントに良いと思うことを提案していた。色々と提案させてくれる企業風土やクライアントに恵まれたからだと思います。
確かに制作担当が営業や事業プランニングに介入すること珍しいケースかもしれないですね
当時の大阪は、WEBディレクターとデザイナーを兼務するのは当たり前でしたが、マルチメディアに提案するケースに対応する私は珍しい人材だったと思います。
プライベートでも、動画や音楽、ゲームなどの制作や開発に興味がありましたし、前職で「ECサイト」で販促や売上UPできた経験もあったからこそ、自身の企画もWINWINをどう築くのか?売上や採算も意識するようにはなってました。
広告代理店というプランナー力に長けた組織集団に入ったことで、既成概念を壊すことを具現化できる能力&ソリューションの発想が湧いてくる能力が開花した時期に思えます。
クライアントが抱える課題やニーズを察知して企画書にして、解決案をどんどん提案してたら、気づいたら営業支援のような立ち位置で見積書も書いてて、ある程度、クライアントの懐事情も想定しながら提案できる関係性がありました。
従事して1年経過した頃には、数千万円、最後はコンペも含めると億を超える受注額になってましたね。
クライアントが望みそうな課題を察知して、どう提供するか?のレシピを考えて、メインの課題に答えながら、自分のオリジナルの隠し味を加える!そんなイメージで仕事しておりました。
クライアントも優しい方々で提案を受け入れてくれますし、受注額も増えてると社内でも実力を認めてくれる。「制作の知見を活かせるプランナー」としてのスキルセットが開花した手応えがあって、色々と提案しがいがありましたね
どんな業務だったの?
病気を親子で調べるサイト(toC)のコンテンツ提案
動画を母子で見てくれるデータを参考にしながら、PDCAを回していくイメージです。
ゲームやクイズなどを企画→デザイン→実装
WEBサイトのコンテンツの1つとして、自分で企画提案して受注し、これもゲーム実装も自分で開発してみました。業務で処理したのは初めての挑戦だったんですけどね。
プログラミングはいつ習得していたのですか?
この現場の前にJAVAプログラミングを3ヶ月の学校で習得した際に、プライベートでFlash Actionscriptも同時に勉強してたんですよ。
自己成長意欲が強いですね!驚きです!
薬事法に縛られた業界でのプランナーの難しさ
プランナーとしては、薬事法が足枷になっている感覚はありました。コンセプトは固めても、実際のシナリオやストーリー、その表現は、社内の薬事ライターの主張が強く、信頼して任せるスタイルを取りました。全てのコンテンツに薬事法が関わるので、薬剤師ライターに確認しながらなので、大阪らしいお笑い要素を入れてエンタメにするのは困難でした。😆
傷病や薬のコンテンツは薬事法が関わりますものね。毛皮の時もそうですが専門知識が必要なものはある程度、熟知してるメンバーを頼らないと不可能ですよね。
そうですね。そこは無知なユーザー目線で仕事ができることを武器だと考えています。WEBなら全国の人が閲覧するんですけどね。
X(旧Twitter)やYOUTUBEなどのSNSがない時代ですから、ブログなどを駆使しながらバズらせる企画力が問われる時代ですよね。
医療従事者の学会スライドのキュレーションサイト(toB)
の新規WEB構築
そのスライドは、医療学生、製薬会社、広告代理店が代理で作成しているケースがあります。
学会で使ったスライドを、WEBで閲覧できる会員制のキュレーションサイトを制作して欲しい!というオファーだったんですよね。
私は、パートナーとなる制作会社を探すことにしました。
複数の企業を呼んで、自身と気が合いそうな企業と契約して、良い担当者に巡り合うことができました。
TFキリンさんは、新卒の時も、ECサイトの時も、新しくチームメンバーを集めるところから始めておられますものね。新規のWEB部署を立ち上げたんですか?
社内の自分の部署にもメンバーを増やしたかったんですけどね。別チームにスライドを作るDTPデザイナー達が存在してたのと、WEB側やメディアコンテンツを1人でも回せてるよね?と増員の許可が降りなかったんですよね。
上司にパートナーの制作会社を利用しなさいと言われた感じです。つまり社内のWEB案件は、私が1人で実績を上げていきましたね。
クライアントの広報部、IT部の方々と打ち合わせを繰り返してましたが、結構、温かい方々で仲良くしていただけた良い思い出です。
社内の営業スライド単価を引き上げる
医療学会スライド制作の請負が大きな収入源なのですが、単価が下げられるのが悩みなんだよね
スライドに動画を埋め込む技術ありますよ。これで競合他社にない表現を加えていきませんか?
試作を作るので売り込んでみませんか?
いいですね!これを提案してみます
MRのDX(営業活動をエリア分析可へ)
MR不振を業績回復へ
今期のMRの営業成績が不信なのを製薬会社(クライアント)から相談されてるけど、弊社にも利益がある改善プランとしてどうしたらいいのか迷ってるんだよねー?なんか良いアイデアない?
プランナーとして提案したこと
リアルタイムでどの日本全国でどこのエリアを営業として攻めるべきかを決定し、そのタイミングでどれくらいクライアントの反響があるか?営業の動きをテストマーケティングできる仕組みを作りましょうよ。
営業フローを一気通貫でデジタル化で定量分析できるようにして、顧客ターゲットとするエリアを決めて、そこに新規獲得営業を集中させてアタックをかけましょう。販促ギミックを弊社で制作してそれを配布していき、そのギミックから医療従事者がWEB会員になったか?タッチポイントを成果判定できる仕組みを作りませんか?
提案書と試作だけど、すぐ作れますか?
作れますよ!厚生労働省で「内科」の病院データを出力します。次に薬を提案できそうな医院「XXX」の薬を宣伝できそうな対象をピックアップしましょう。それを地図データにマッピングして、効率の良い営業稼働ルートを作って行きましょう。営業マンの成功事例の黄金フローのナレッジを振り返りしながら共有できる仕組みを作りましょう。
雑談で始まった提案が、プランナーとして営業インフラをWEBで構築する話へ発展させたことは当時は画期的なSaasアイデアだったかもしれません。営業支援ツールの仕組みを請負い、のちの運営を含めると約3千万円の受注に繋げました。
成果物の概要
営業提案としてソリューション価値はどこにありましたか?
エリア区分とアクセス解析
厚生労働省の病院や病症データを参考データとして、そこから我々が専門とする薬を取り扱いそうな医院をマッピングしました。それで効率よく営業ルートはMR個人がフレキシブルに立案できる体制にしました。(2024年以降ならAIでさらに自動化できそう)
大きな流れ
営業訪問する→ギミックを渡す→LPへアクセスする(タッチポイント)→医療従事者サイトへ誘導する→営業がさらにヒアリングする。
実績の見える化
営業の売上や行動を定量データとして「予定と実績」の成果データを見れるようになると、優秀なMRを深堀り分析してそのノウハウを共有する仕組みを作った。
自社(広告代理店)にも売上が立つように仕組み化
システムの運用費で、安定した収益へ繋げた
TFキリンさんっぽいですね。企画を出していく時の初動が凄いですね。RPAやDX的な話ですよね。
そうです。当時はそんなRPAとかDXという単語がなかったのでが、課題ドリブンで考えていると、私が前職でECサイトの経験(集客、解析のPDCAをどう回す仕組みを作るか)が、ソリューションの発想源になってしまいましたね。
新薬コンペ(3億円案件の受注)
過去の職場では、新卒時から売上や成約率、提案などで個人受賞は数多くしてきましたが、あまり感動がなかったんですよね。WEBプランナー企画し、それをモックなどでビジュアル的に制作し、営業提案していく面白みを感じてました。
やはりチームで目標達成に向けて頑張ることは嬉しいことです。コンペで受賞する経験をした時は、心から達成感、満足感がありました。どの成功事例よりも1番心に残ってますね。
オーストラリア人のCGクリエイターとのディレクション
TFキリンさん!医療のCG動画のディレクションを助けてくれないか?
外注してた通訳の女性が、納期に完成しない!と言ってきてるのよ
俺は、英語できないんですけどー。
通訳がいるからそれは大丈夫だけど、指示内容が言葉だけじゃ通じなくて、、、
絵コンテと出来上がったCGを両方並べて、指示書を作成しましょうかー!と言って調整を始めたのですが
え?マジ?納期調整でスケジュール管理できてないのも信じられないけど、、、
納品を放り出して、夏季休暇?考えられへん!と当時はハードワークしかしてない私からすると、仕事とプライベートを分けてる外国人の感覚がわかりませんでした。
外国人クリエイターって、そういう感じなんですかねー?
人体の体内を造形する医療系のCGだから、なかなか国内で代替えのクリエイターを探すことができず、、、
無理やり私が動画編集して誤魔化しながら、乗り切りましたけどね。
電話先で通訳を叱って泣かせてしまったので、社内の他部署の人からは、TFキリン=怒っているキャラという印象になってしまいました。
毎日終電帰りでも出社が楽しかったのは、職場仲間が和気藹々してたから!
終電まで仕事してもそこから呑みに行ってましたね!朝まで一緒に呑み歩いて過去最高に楽しい職場でした。
次回
クライアントに自分がやりたいと思った企画資料を作って、大きな額の受注を取るという仕事は楽しかった。職場仲間にも恵まれました。薬事法の縛りがなければ、もっとより良いコンテンツを提案していけるのではないだろうか?!こうしてプランナーの面白さを天職だと感じ始めたのです。
これが、のちにコンテストで受賞を重ねていくことに繋がってそうですね。
次回の物語は、このプランナーとして成約率を高めた秘訣を、別特集として掘り下げてみたいです。
前回