奈良には、古くから伝わる「鹿寄せ」という素晴らしい伝統行事があります。ナチュラルホルンの音色に誘われて、シカたちが駆けつけてくる様子は圧巻の一言。春夏秋冬と季節ごとに開催され、奈良ならではの自然と文化を堪能できる貴重な機会です。
Index of Contents
01)鹿寄せとは
奈良の風物詩
みなさん、奈良公園では春日大社境内の「飛火野」で、伝統行事「鹿寄せ」が行われているのをご存知ですか? 奈良の鹿愛護会の職員がナチュラルホルンを吹くと、その音色に誘われて公園内に生息するシカたちが集まってくるのです。鹿たちにえさを与える様子は、まさに奈良の風物詩といえる光景なのです。
鹿寄せは季節ごとに開催日が異なるので、訪問時期を見計らって体験してみましょう。
02)春の鹿寄せ
子鹿の誕生を祝う儀式
春の鹿寄せは、3月下旬から5月上旬にかけて行われます。この時期は、シカの出産シーズンにあたり、新しい命が次々と誕生する時でもあります。鹿寄せは子鹿の健やかな成長を願う意味合いも込められた儀式なのです。ホルンの音色に集まったシカたちに、職員がドングリやえさを与える様子を間近で見られるチャンスです。
新緑の中で子鹿たちの頬張る姿を目にすれば、心が和むことうけあいです。
03)秋の鹿寄せ
紅葉の名所で味わう奈良の秋
一方、秋の鹿寄せは10月下旬から11月上旬にかけて開催されます。奈良公園は紅葉の名所としても知られており、色づいた木々の中を駆けるシカたちの姿を目にすることができます。さらに、この時期は冬支度で太り始めたシカたちの様子も見られ、とても可愛らしいものです。
紅葉の美しさとシカたちの賑わいを同時に満喫できる、奈良観光の醍醐味といえるでしょう。
冬の名物詩「鹿寄せ」を、早起きして見物に行く
さて先月、2010年の12月1日~14日まで開催された、奈良の冬の名物詩「鹿寄せ」。
12月5日に眠い目をこすりながら、奈良まで早起きして見に行きました。
「鹿寄せ」とは???
「奈良の鹿愛護会」の職員がベートーベンの交響曲「田園」の一節を奏でると、
鹿の群れが一斉に駆け寄り、事前に用意されたドングリに鹿が群がるイベント。
インターネットで調べて、
【時間】朝9時半開始。
【場所】 春日大社境内地 飛火野 場所は、こちら
「鹿愛護会」がホルンで鹿を呼ぶ“冬の名物詩”
鹿よせ行事は明治25年から開始。
ホルン音を聞いて、寄ってきた鹿たち
当初は冬の行事でしたが、2004年から夏と冬に行われることに。
もともとホテル宿泊客向けに観光サービスの一環として開始されたとのこと。
職員 「鹿がせんべいを欲しいと近寄ってきても、ない場合は、鹿の顔前で両手でパーしてくださいね」
職員 「玉木 宏&綾瀬 はるか主演のドラマ“鹿男あをによし”でも、撮影で“鹿寄せ”したんですよ」
職員 「玉木宏、好きな方は手をあげてください!玉木君、かっこいいですよね~」
職員 「鹿の生息数は、職員が一斉にアナログで地道にオス、メス、子鹿に分けてカウントしてます」
職員 「鹿の数はどれくらいいると思いますか?」
職員 「1,096頭で、オス鹿=197頭、メス鹿=713頭、子鹿=186頭で、奈良ではメスが多いんですよ」
もっと詳細を知りたい方は、奈良の鹿愛護会ホームページを参照。こちら
と説明トーク後に、ホルンを吹くと一斉に鹿が「どどどどどーーーー」と登場。
パブロフの犬?と同じ原理???
音を聞いてエサだ!と反応するようですね。
森林の中にいる鹿は、幻想的なイメージですね。
事前調べでは、ベートーベンの交響曲「田園」の一節を奏でる!
と聞いていたものの、「ブーーー」という単音だけで曲ではなかったのは残念。
観光名物なら、メロディーで奏でて欲しかったな。
鹿せんべいを持った途端に襲われて苦笑い
『もののけ姫』のような幻想的な雰囲気
森林の中にいる鹿は、幻想的なイメージですね。
森林の中にいる鹿たち
森林から覗き見する小鹿
さいごに
みなさん、いかがでしたか?奈良公園では、ナチュラルホルンの音色に誘われて集まるシカたちの「鹿寄せ」が季節ごとに開催されています。春夏秋冬を通して、それぞれの表情を見せるシカたちにも出会えます。この鹿寄せは、自然の循環と人々の祈りが継承される貴重な伝統行事なのです。観光の際は、ぜひ奈良の風物詩を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
スポット情報
鹿寄せの情報を紹介しますね
鹿寄せ
スポット名 | 鹿寄せ |
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おすすめ度 | 4.0 |
TEL | 0742-22-0375 |
エリア | 奈良県奈良市 |
郵便番号 | 〒630-8212 |
住所 | 奈良県奈良市春日野町 |
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