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ヤクザ社会のような職場環境
次はECサイト運営へのチャレンジですかー?
そうなんです。毛皮、オーストリッチバッグ、靴の卸会社が店頭販売しているのだが、これを楽天ショップとYahooショップで販売して欲しい!というオーダーで、デザイナーとしてアサインされました。
ところが1週間後に「お前、チームリーダーをやれ!」と社長に任命されることになります。まずはそのお話から始めます。
私は、毛皮業界の商品知識はないので、まず社長には昼間はずっと経営とは?を塾のような講座が続いてました。
教科書やスライドがあればまだしも、昼間は5hは、ずっと話を聞いて。
業務終了と共に「おいっ!呑みにいくぞ!」!これが毎日いて拉致されてました。
翌朝は早く出勤しないといけない?
フレックスとかもなく、卸企業の営業会社ですからね。朝は遅刻したら、それはそれで怒られましたね。
「いつ作業すればいいんだ?いつ調べたら良いのか?」「楽天やYahooショップのシステム仕様もまだ把握できていない」
だから、夜中に自宅でやってました。私は朝が弱いので眠すぎる毎日。
我慢の限界で、社長!「呑み会辛いです。正直、作業をやる暇がないです!せめて週1にしてください。」
社長「俺の金で呑んで奢ってもらってそんな口の聞き方をするな!みんな遅刻しないで出社してるだろ!」
(私は業務が進まないから夜中にやってるんだよ!と心の中で呟きながら)超絶、理不尽だな。戦国時代なら、私は斬られてたんだろうな!という感覚でした。
EC通販店舗のチーム立ち上げのプロジェクトリーダー
社長「お前がチームリーダーをやって、デザイナーは他メンバーを採用することにする!」
組織都合で、契約にない職種にアサインを替えられると、個人のキャリアパスは狂っていきますよね。
確かに今考えると、この狂いが後に、転職時にプロジェクトリーダー専門に見られる履歴書となってしまったので反省はあります。
しかしながら、この当時は「ゼネラリスト」を目指して多様な経験を積むことを考えていたので、プロジェクトリーダーとデザイナーとの二刀流を実現しようという意気込みでしたね。1社目で新規事業のプロジェクトリーダーをしており、転業でデザイナーになる挑戦をしていた経験を、社長は見抜いての人事だったのでしょう。
雑草的に生き抜くには、何事も経験しないといけない!というのが持論でした。「己の付加価値を上げなければ!」というのが当時の口癖でした。
プロジェクトリーダーになったため、チーム作りから始める
ECサイトの極意
社長に教わったことは、WEBも実店舗も売るということは同じだ!
マーケティングの基礎とも思えることを結構、教えていただきました。
社長「女性雑誌を読みなさい」
婦人画報、cancanなど女性が好む雑誌の色使い、レイアウト、構成を学ぶように教わりました。
社長「スーパーマーケットを見学してきなさい」
スーパーの分析は、結構、マーケティング理論の宝庫だと感じて、面白いものでした。
社長「高級ブティックの陳列を覗いてきなさい」
当時は店舗をたくさん見に行ったけど、これをWEBに置き換えるとはあまり良くわからなかったんですよねー。
ECサイトの商品一覧や商品詳細ページと同じ概念だ!と置き換えるのが難しく、フォントや色使いを真似したりしてました。
毛皮のモデル撮影からスタート
約1000点ちかい商品をプロのカメラマンに数日撮影会をしたのですが、撮り終わった後に、社長が「モデルがおばさん過ぎる!」と、再度取り直すことに。「初日に言ってくれよ」と全員、心の声がありながら、、、社長は神様の立ち位置だったので、誰も表では文句を言わない。
ECサイトでどう売るべきか?目標達成をどう叶えるか?
社内にITリテラシーがある人はほとんどおらず。私もECサイトの経験がないものの「ITできる人」の勝手なレッテルで期待されたために奮闘することになりました。WEB画面の中で売れるためには?を追求する1年でした。
リアル店舗とECサイトは通ずるところはあるかもですが、1年目の未経験では全てが手探りでしょうね
はい。楽天大学とかも高いコンサル料金を勧められて受講した割には、、、大した内容ではない。社長は「高い授業料を受講したから成果出るよな?」と圧力をかけてくる。
「楽天サイトは先行参入した古参店舗が儲けていた時代。後追いで始めた店舗は弱肉強食で埋もれてしまう。どう戦うのか?を模索してました。」
でもそんな状況で、初年度売上8000万円を達成したんですよね?
この売上予算計画は社長が計画し、商品の準備も社長がしたので、自分で達成した感覚よりも社長のおかげって感じでした。
初年度で新参店舗にしては、よく検討した実績だったのかもしれません。毛皮なので秋から売れる商品ですしね。後半の追い上げがエグかったです。
成功体験にはなっていると思います。
TFキリンさんが自分で売上貢献できたと思えるポイントはあったのですか?
1社目の新規事業や組織ルールを見える化していった経験、個人単位でどれだけ売上貢献しているかの損益分岐点の目線は強く意識してました。とりあえず品質の担保を保つために、デザインガイドラインやライティングルールは統一していきましたね。
1つ1つ積み上げていく感覚でしょうかね
商品知識がないので、目玉商品やライティングは、他のスタッフに任せていたのですが、これもセンスが今ひとつで。SEOを気にしながらライティングのお作法ルール、バナー作成のルールなどを決めていきました。
何故、去ったのか?
社長「EC店舗を子会社化するから、君が社長をやりなさい」
私は社長をやるつもりはないと返事しましたんですよね。
私は1年が限界で、豊臣秀吉のように信長様に仕えるのは無理だと思ってました。
思い通りにならなかった社長は「お前は明智光秀かーーーー!」と最終日に言われました。笑。
豊臣秀吉ではなかったんですね😆
最後のはネタですね。😜笑
次回
WEBサイトでモノを売る!という体験は面白かったです。仮説と検証の繰り返しですが、さらに顧客ニーズやブランディングなど勉強しなくてはいけあい領域が幅広く感じてました。成果を出すためのデザインという観点をものすごく学べました。
ECサイトの経験値を積んだ次は、広告代理店でのプランナーのお話ですね。楽しみにしてます。
https://tf-kirin.info/tale/2024/01/story11/